9月に発売予定である、新型フィットの販売マニュアルが流出したようです。フィットといえば、世界115か国以上で販売されている人気車種ですし、日本だけでも200万台以上売れているロングセラーモデルです。2001年に初代が販売されて以降、コンパクトカーとして人気を維持しています。
で、そんなフィットがフルモデルチェンジして発売されるわけですから、世界中からも注目が集まっているわけです。エクステリアのデザインが一新されたほかに、大幅な改良がされているようなので、紹介していきますね。
ボディサイズ
まず、新型フィットのボディサイズに関しては、以下の通りとなっています。
全長 | 3955mm |
---|---|
全幅 | 1695mm |
全高 | 1525mm |
ホイールベース | 2530mm |
現行モデルのフィットと比べると、全長が55mm、ホイールベースが30mm拡張されているようです。
エクステリアデザイン
エクステリアに関しては、見ての通り大きく改良されていますね。フロントマスクは、よりシャープさを増しましたし、バンパーもスポーティなデザインとなっています。ボディサイドには、エッジの効いたラインが入っていたりと、より攻撃的な印象となりました。
また、LEDヘッドライトは、グレードによって標準またはオプション設定となっています。以前よりも男性向けのデザインとなっているので、新しい層に受け入れらるかもしれません。
グレード
グレード体系に関しては、現行モデルと変わりません。基本モデルの13G、上級モデルの15G、そしてスポーティなRS、ハイブリッドの4パターンですね。ただし、その中にも装備内容を変えたパッケージで細分化されているので、11種類の中から選択できるようになっています。
グレード | エンジン | 駆動方式 | ミッション | |
---|---|---|---|---|
13G | 1.3L 直4SOHC |
FF/4WD | CVT | |
Fパッケージ | 5MT/CVT | |||
Lパッケージ | CVT | |||
Sパッケージ | ||||
15X | 1.5L 直4DOHC |
FF/4WD | CVT | |
Lパッケージ | ||||
RS | 1.5L 直4DOHC |
FF | 6MT/CVT | |
ハイブリッド | 1.5L 直4DOHC モーター |
FF/4WD | 7速 i-DCT |
|
Fパッケージ | ||||
Lパッケージ | ||||
Sパッケージ |
ただ、現行モデルだとハイブリッド車などに専用パーツが用意されていましたが、新型ですとすべて統一のデザイン設定となっています。なので、上級モデルの優越感は少ないと感じてしまうかもしれません。
また、注目したいのが、ハイブリッドに4WDが搭載されたことですね。これは、フィットとしては初の試みとなります。アウトドアなどにも、積極的に使えると思います。でも、9月の同時発売とはならず、3か月遅れの12月に発売されるようです。
ボディカラー
カラーに関しては、新色5色を含む全11色となっています。ビビッドスカイブルー・パールは、ハイブリッド専用。プレミアムノーザンライツバイオレット・パールは、15X専用。サンセットオレンジⅡは、RSの専用となっています。
ビビッドスカイブルー・パール | アトラクトイエロー・パール | アラバスターシルバー・メタリック |
ライトベージュ・メタリック | クリスタルブラック・パール | ミラノレッド |
ブリリアントスポーティブルー・メタリック | ティンテッドシルバー・メタリック | プラミアムノーザンライツバイオレット・パール |
サンセットオレンジⅡ | プレミアムホワイト・パール |
インテリア
今回のモデルチェンジでは、エクステリアだけでなくインテリアも大きく刷新されています。セダンやミニバンから乗り換えても、満足できる質感を目指して作られました。実際に、質感などが大きく向上しているようです。
インパネからシートに至るまで、現行モデルよりも上質な素材が使われています。ナビやエアコンを操作するセンターコンソールには、スマートフォンのようなデザインが採用されていたり、メーターパネルにはブルーやグリーン、レッドなどの表示を配置して視認性が格段に高くなっています。
また、スピードメーターには、ハイブリッド車には専用のパワーチャージメーターやシフトインジケーターを採用しています。一方、ガソリン車には、タコメーターが設置されていますね。
室内スペース
フィット最大の特徴してあげられるのが、センタータンクレイアウトです。これは、ホンダが特許を取っているもので、燃料タンクを中央に配置することで室内空間を大幅に広げることが出来ます。
そして、新型ではさらに進化して、現行モデルよりも広い室内空間を実現しています。具体的には、運転席と助手席の足元スペースが65mm拡大。前後席間距離が80mmの拡大。後席の足元スペースは、115mmの拡大となっています。
また、後席を倒した際のラゲッジスペースも、かなり拡大されています。幅1330mm×高さ700mm×奥行700mmとなっていて、大きめのソファまで入ってしまうスペースです。コンパクトカーとは思えないほどの空間なので、活用の幅もかなり広がりますね。
エンジン
1.3L
現在、ガソリン車としての最高燃費は、三菱ミラージュの27.2km/lとなっています。しかし、今回の新型フィット1.3Lエンジンは、28km/lの燃費になると言われています。現行モデルのフィット1.3Lモデルは、21km/lとなっています。なので、驚異的な向上だといえますね。
また、SOHCからDOHCに変更されるので、パワフルな走りが期待できます。
1.5L
今回、新開発の1.5Lエンジンがデビューすることになります。直噴DOHCに改良されて、130ps/15.7kgmのハイスペックとなっています。また、燃費は23km/l程度になると言われていますね。トランスミッションは、CVTが組み合わされるのでキビキビした走りが楽しめそうです。
ハイブリッド
1.3Lから1.5Lに変更されます。直列4気筒DOHCですね。ハイブリッドシステムは、インテリジェント・デュアル・クラッチ・トランスミッションと呼ばれ、現行モデルの2倍の出力を発揮します。燃費に関しては、トヨタ・アクアの35.4km/lを超えてくることは確実でしょう。
13G | 15X | RS | ハイブリッド | |
---|---|---|---|---|
全長 |
3955mm |
|||
全幅 |
1695mm |
|||
全高 |
1525mm |
|||
ホイールベース |
2530mm |
|||
車重 | 980~1100kg | 1100~1150kg | 1050~1070kg | 1100~1150kg |
エンジン形式 |
直4SOHC |
直4DOHC |
直4DOHC |
|
総排気量 |
1339cc |
1496cc |
1496cc |
|
最高出力/最大トルク |
99ps/12.8kgm |
130ps/15.7kgm |
118ps/14.7kgm |
|
モーター出力 |
– |
– |
– |
30ps |
トランスミッション |
CVT/5MT |
CVT |
CVT/6MT |
7速i-DCT |
燃費 |
28km/l |
23km/l |
22km/l |
36km/l |
価格 |
130万円~ |
160万円~ |
175万円~ |
169万円~ |