クルマにかかる維持費の総まとめ!普通車と軽自動車の差を比較してみた

photo credit: maccath

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車を購入すると、当然のごとくお金がかかります。クルマ本体の値段とプラスして、色々な経費が掛かってしまいます。総費用を見てみると、思わぬ金額となってビックリしてしまうのもよくある話だと思います。

実際、車の費用って曖昧で、分からないことが多いですよね。具体的にどういった名目で差し引かれているのかを、理解していない人も相当いると思います。そこで、今回はクルマの購入時や維持するときにかかる費用をまとめました。

ちょっと知識があれば節約できる費用もありますから、これを知っているだけでかなり得をするかもしれません。基礎的な知識だけでもいいから、身に付けておくようにしてください。

クルマの購入時にかかる費用

クルマを買う時には、車の値段とプラスして「諸経費」が掛かってしまいます。この諸経費が曲者で、具体的な内訳がものすごく分かりにくいです。総額で30万円ほどかかってしまうこともあるので、ちゃんと内容を確認するようにしてください。

車両本体価格

クルマ本体の価格ですね。「希望小売価格+消費税」という形で計算されます。これは、誰でも知っていることでしょう。クルマの費用のうちで最も高額になる項目です。

ただ、車両本体価格はディーラーと交渉して、値引きを受けることが出来ます。競合車などと相見積もりを取って営業担当と交渉すれば、数十万円の値引きをしてくれることもよくある話です。

また、値引きの代わりにオプションをサービスしてくれたり、値段は据え置きでワンランク上のグレードにできたりする場合もあります。自分の納得がいくまで、営業マンと話し合った方が良いですね。

オプション

意外と見落としがちなのが、オプションの存在です。クルマ本体に色々な付属品を付けることで、グレードアップすることができます。車両自体が安かったとしても、オプションをあれこれつけてしまうと、ビックリするくらいの価格になってしまうことがあります。

オプションには2つの種類があって、「メーカーオプション」と「ディーラーオプション」の2つです。メーカーオプションは、車両本体価格に計上されますが、ディーラーオプションの場合、アクセサリー代などとして別計上となります。なので、工賃が掛かってしまうことがありますので、注意が必要です。

ローンの金利

ほとんどの人は、分割払いで車を購入するはずです。そうなると、ローンの金利が上乗せされてしまいます。毎月の返済は安いですが、総額でみるとかなりの金額になっていることもあります。

返済期間が長いほど払う金利も多くなるので、計画性を持ってローンを組みましょう。もちろん、現金一括払いでの購入であれば金利はかかりません。

税金

クルマには税金がかかります。消費税以外にも、いろいろな名目で税金が取られてしまうんですね。かかる税金は、4つですね。「消費税」「取得税」「自動車税」「重量税」です。

消費税

これはクルマ本体の価格に8%の税金がかかります。上記で説明したように、車両本体価格に組み込まれています。

取得税

クルマの購入時にかかる税金です。本体価格が50万円を超える自動車の購入時にかかる税金のことです。税率は、普通車で3%、軽自動車で2%となります。また、中古での購入の場合、経過年数によって減額されます。

自動車税

クルマを持っている所有者に対して課される税金です。毎年1回、納めなければいけません。これは、車を持っているだけでかかる税金なので、故障して動かない状態であっても納税義務があります。

重量税

車検時にかかる税金のことです。新車時には3年後、その後は2年ごとに納税義務があります。クルマの重さごとに税金が決まっており、大きな車ほど高くなっています。

諸経費

上記で述べた経費以外のものを、総称して諸経費と呼びます。いくつかの項目がまとめれているので、すごく分かりずらいですね。また、交渉すればカットできる経費もありますから、知識を付けておくことはすごく大切です。覚えておくようにしてください。

納車費用

クルマを自宅まで運搬してもらう際にかかる費用です。通常は1万円ほどかかります。ただ、自分で取りに行けばカットしてくれることもあるので、交渉してみましょう。

車庫証明費用

自動車を保管する場所を証明する書類作成の費用です。1万円前後かかります。ただ、自分で警察に行って申請すれば、3千円程度で済みます。

検査登録手続き費用

陸運局でナンバープレートの申請をする際に必要な費用です。ディーラーで代行する場合は、1万円前後かかります。これも、自分で申請するなら3千円程度で済ませることが出来ます。

預かり法定費用

車庫証明や検査登録をディーラーで代行する場合に、必要となる印紙代などをディーラーに預けるお金です。これは、自分で登録申請するなら預ける必要はありません。

希望ナンバープレート代

ナンバープレートの数字を自分で指定するのであれば、4~5千円の費用が掛かります。希望が無ければ、かからないものです。

自動車リサイクル料金

自動車を処分する際に必要となる費用を、あらかじめ支払う制度です。車種によって変わりますが、2万円程度かかります。

自賠責保険

必ず加入しなければならない保険で、強制保険とも呼ばれます。年間で1万5千円程度かかります。

クルマの維持にかかる費用

車を購入したとしても、それだけで終わりではありません。クルマを維持するだけで相当な費用が掛かってしまいます。たとえ乗らなくても、費用が発生してしまうわけです。維持費が高すぎて車を手放す人もいるくらいですので、あらかじめどれくらい掛かるのかを知っておきましょう。

ガソリン代

車が走るためには、ガソリンが必要となります。なので、ガソリン代は避けて通れない費用ですね。年間の走行距離が多くなるほど、それに比例してガソリン代も高くなってしまいます。

高級車はハイオクですから、もっと高額となります。最近ですと、ハイブリッドや第三のエコカーなどが人気です。低燃費だからこそ、需要があるんでしょうね。燃費の安い車を買うと、負担を減らすことが出来ます。

駐車場代

自宅にガレージが無いのであれば、月極めの駐車場を借りる必要があります。首都圏ですと3万円を超えることもあるので、結構な出費ですね。出費を抑えるために、家から遠い場所に借りる人もいるようです。近くに安い駐車場が無いかチェックするのも重要ですね。

任意保険

自賠責保険だけだと、大きな事故を起こした時に賠償できません。なので、任意保険に入ることが一般的ですね。補償内容や年齢などによって、保険料が変わります。年齢が若いほど高くなりますから、色々な保険会社に見積もりを取ってみることをおススメします。

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有料道路

一般道路は無料で通行できますが、高速道路など有料の道路も一部あります。旅行など遠方へ行く際には、利用する機会も増えるでしょう。お金を払うのに気が引けるかもしれませんが、ガソリン代や時間の節約を考えれば、有料道路の方が得になる場合もあります。

遠出することが多い人は、有料道路の出費も多くなりがちですね。

点検、整備にかかる費用

クルマには消耗品であるパーツが多くあるため、定期的に点検や整備を行う必要があります。これを怠っていると、大きな故障につながる可能性もあります。また、事故などを起こす危険もあるので、しっかりと整備をするようにしましょう。

車検費用

新車を買ったら3年後、それ以降は2年ごとに車検を受けないといけません。車検が切れたまま運転をすると、道路交通法違反となり6点の減点です。さらに、自賠責保険も切れているので、追加で6点の減点となり免停となります。しっかりと車検は、受けるようにしましょう。

オイル、エレメント代

消耗品ですから、定期的に交換をしなくてはいけません。交換時期については、走行距離や機関によって決まります。メーカー推奨の時期に、交換をするようにしてください。一般的な交換時期は、以下のようになります。

オイル 5,000キロに1回、もしくは年に1回
エレメント オイル交換2回につき1回

タイヤ代

タイヤはゴムで出来ているので、時が経つにつれて劣化していきます。走行距離が多くなると摩耗しますし、ひび割れなどもしてしまいます。残り溝が4mm以下になるか、6年経ったらタイヤ交換の時期だと言われています。

修理代

長く乗っていると、色々なところが劣化してしまいます。特に、電飾関係は、故障しやすい部分です。マメにメンテナンスをしていれば、ある程度は防ぐことが出来ます。あまり修理代がかさむようになってきたら、クルマの買い替えを考えた方が良いでしょう。

軽自動車と普通車(5ナンバー・3ナンバー)の維持費を比較してみた!

では、実際に車を維持するとなると、どれくらいの費用が掛かるのでしょうか?

軽自動車
(ワゴンR)
5ナンバー
(デミオ)
3ナンバー
(オデッセイ)
自動車税(年間) ¥10,800 ¥34,500 ¥51,000
重量税(年間) ¥3,300 ¥12,300 ¥24,600
自賠責保険(年間) ¥15,600 ¥16,350 ¥16,350
ガソリン代(1万キロ) ¥79,920 ¥79,920 ¥79,920
任意保険 ¥41,430 ¥65,990 ¥72,890
車検代(1年換算) ¥29,995 ¥41,890 ¥45,990
駐車場代 ¥120,000 ¥120,000 ¥120,000
消耗品代 ¥30,000 ¥40,000 ¥50,000
合計 ¥331,045 ¥410,950 ¥460,750

ガソリン代は、年間走行距離1万キロ、ガソリン120円/L、燃費15km/Lで計算しています。また、駐車場代に関しては、月額1万円で12か月計算です。

こうやって見てみると、かなりの金額になることが分かりますよね。軽自動車と3ナンバー車を比較すると、約13万円の差となっています。月額で1万円以上ですから、意外とバカにできません。

やはり、経済性を考えると、軽自動車が有利なのは間違いないでしょう。税金や保険、車検や消耗品など、すべてにおいて普通車よりも安くなります。休日の買い物くらいにしか車を使わないのであれば、軽自動車で十分だと言えますね。

ただ、安定性や快適性を求めたり、大人数で乗る機会が多い人には、大型のミニバンにしたほうが良いと思います。自分のライフスタイルによって変わってくるので、よく考えて車を選ぶようにしましょう。

車の維持費を節約するためには?

メンテナンスを欠かさない

車の維持費は毎月かかるものですが、最も大きい出費は故障した時となります。メンテナンスを怠っている車は、急に故障したりします。しかも、複数の箇所が一気に壊れることもあるので、痛い出費がかさむこともあるかもしれません。

そういったことを防ぐためには、日頃からメンテナンスをしっかりとやっておくことをおススメします。ディーラーで無料点検をしているところがありますし、定期的にオイル交換をするだけでも変わってきます。日頃のケアをちゃんとやれば、お金がかかることも少なくなります。

ランニングコストを抑える

上の表の通り、車にかかる経費は限られています。最初からお金がかかる項目が分かっているわけですから、それらを抑えるための工夫を行いましょう。

たとえば、毎月の費用として駐車場代がありますね。月に1,000円でも安くすることができれば、年間で12,000円の節約になります。なので、安い駐車場を根気よく探すようにしてください。家から少し離れていても、年間のコストを考えればお得になりますよ。

また、タイヤやワイパーなどの消耗品は、海外製品を使うことで安くすることができます。あるいは、安売りしているときに、まとめ買いしておくのも良いでしょう。エンジンオイルも自分で交換したりすれば、工賃を節約できますよね。

任意保険に関しても、特約や割引制度を利用すれば、保険料を安くすることができます。保険会社によって料金が大幅に異なるので、いろいろな業者で見積もりを取ってみると良いでしょう。

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車選びから考える

先述したように、軽自動車と普通車では維持費が大きく異なってしまいます。年間で10万円以上の差になりますから、よく考えて車を選ぶようにしましょう。

まず、あまり車に乗る機会が無くて近距離の使用が多いなら、軽自動車を選択したほうが良いと思います。近場の移動なら大型車は必要ありませんし、軽自動車でも不自由することはありません。

一方、家族で出かけることが多かったり、高速道路を頻繁に利用するなら、普通車にしたほうが良いでしょうね。軽自動車だと車内が狭いですし、パワーも不足しています。事故を起こした時のことを考えると、頑丈な普通車にするべきだといえます。

ただ、安い中古車などを購入してしまうと、後の修理代などで高額になってしまうかもしれません。ですから、中古車を購入するときには、しっかりと試乗をして品質に問題がないかどうかを吟味しておいてください。

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以上、クルマの維持費について紹介しました。

車は便利な乗り物ですが、それなりにお金がかかってしまいます。なので、自分のライフスタイルに合わせて、できるだけ出費が少ないようにしなくてはいけません。家計を圧迫しないように、よく考えるようにしましょう。

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