一目で分かる!諸元表、カタログ数値の読み方のまとめ

photo credit: kenjonbro

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クルマの買い替えを考えた場合、いくつかの候補を絞りますよね。デザインや用途などを考慮して、いくつかの車種に絞ったとしても、その先の選定に迷ってしまうことも少なくありません。実際に試乗してみればいいですけど、時間が無い場合もありますよね。

そういった場合には、「諸元表」を確認するようにしましょう。諸元表とは、クルマの構造、性能などを記載した表のことです。これを見れば、加速性能や乗り心地などがある程度予測可能なので、クルマを判断するときの材料にすると良いでしょう。

でも、色々な数字が並んでいるだけなので、具体的にどうやってみればいいのか分かりませんよね。なので、諸元表の見方について紹介していきます。

諸元表から何が読み取れるのか?

居住空間

居住空間の広さを知るための指標としては、室内長、幅、高さ、ホイールベースなどがありますね。これらの数字が大きいほど、もちろん室内も広くなるということです。居住空間は重要な要素ですから、まず最初に確認をするべきポイントですね。

また、室内の寸法がほぼ同じ車種を比較した場合、ホイールベースの長さが判断の指標となります。ホイールベースとは、前輪から後輪の幅のことで、これが長いほどリアシートの足元空間が広くなります。家族などを乗せる機会が多いなら、ここは考慮に入れた方が良いでしょう。

乗降性

乗り降りのしやすさも、重要な判断指標ですね。高齢の方にとっては、乗り降りのしやすいクルマでないと、毎日の運転が大変となります。ここも気にするようにしてください。

ただ、乗降性に関しては、ドアの開口部の形状や面積によって決まりますから、諸元表の数値からは判断がしにくいというのが現状です。なので、最低地上高の数値くらいは、確認するようにしてください。最低地上高とは、ボディの一番低い所から地面までの距離のことです。これが高すぎると、乗るときに負担が大きくなります。

目安としては、最低地上高が400mm以下のクルマなら、楽に乗り降りできるという感じです。後は、実際に試乗してみて、具体的な感覚を知るようにしてください。

車両寸法の読み方

全長 ボディ全体の寸法。
全幅 ボディの幅。サイドミラーは含まない。
全高 地面からボディ上部までの寸法。
室内長 インパネの手前からリアシートの背面までの寸法。
室内幅 運転席側のドアの内側から、助手席側のドアの内側までの寸法。
室内高 床から天井までの寸法。
ホイールベース 前輪と後輪の間の寸法。
最低地上高 車体と地面までの寸法。

エンジン性能

エンジンの性能を判断する基準としては、最高出力と最大トルクがあります。また、車両重量なども気にした方が良いですね。同じようなエンジン性能の場合、車体が軽い方が動力性能や燃費性能が高くなります。

他にも、変速機などにも注目しましょう。最近は無段変速のCVTが増えてきましたが、ギアが多い方が動力性能が高くなります。4速よりも、5速、6速の方が最適な回転域を活用できるので、キビキビとした動作が可能です。また、燃費も向上する傾向にあります。

そして、最も注目するべきなのが、最大トルクと発生回転数ですね。発生回転数とは、その回転数でパワーが最大になるという数値のことです。これが、4000回転以下であれば、スムーズな加速が出来るエンジンと言えます。逆に、4500回転以上であれば、かなり回さなくてはいけませんから、街乗りなどの低速走行ではストレスが溜まるかもしれません。

走行安定性・乗り心地

走行時の安定性や乗り心地は、一つの指標で決まるのではなくて、色々な要素の総合力で決まっていきます。サスペンションやタイヤ、ボディの剛性などが影響すると言われていますね。なので、諸元表の数値だけでは、純粋に判断できません。

でも、一般的には全高が低いクルマほど重心が低くなるので、安定性は高くなります。また、ホイールベースが長いクルマも、同じように安定性が高くなる傾向にありますね。

他にも、タイヤによって乗り心地が分かる場合があります。ホイールサイズが大きいタイヤは、ゴムの部分が少なくなるので乗り心地が硬くなる傾向があります。しかし、路面をつかむ性能が高くなるので、走行性能は高くなります。一方、ホイールサイズが小さければ、その逆となります。

なので、快適性を求めるのであれば、ホイールが小さいタイヤを選択し、スポーティな走りを求めるのであれば、ホイールが大きめのタイヤを選ぶようにしましょう。

エンジン性能の読み方

エンジンの種類 気筒数が多いほど、エンジンが滑らかになる。
総排気量 排気量が大きいほど、動力性能が高くなる。
内径×行程 ピストン内のシリンダーの寸法。内径が大きいと高回転、逆ならトルクが強い。
圧縮比 ピストンが吸い込んだ混合気を圧縮させる比率。圧縮するほど馬力が出る。
最高出力 エンジンが発揮する最高の仕事量。
最大トルク エンジンの回転する力量が最も強い時の値。
使用燃料 レギュラーなのか、ハイオクなのか。
燃料タンク容量 燃料が入るタンクの容量。
変速機の種類 どのような変速機を使っているか。

取り回し性

狭い路地を通ったり駐車場に入れる際には、取り回しの良さが重要となります。運転に慣れていない人であれば、小回りの利くクルマを選択するべきですね。取り回し性に関しては、諸元表の数値からある程度は読み取れます。

具体的には、最小回転半径を見ることで、小回りが利くかどうかを判別することが出来ますよ。最小回転半径とは、ハンドルをいっぱいに切った時に、タイヤが描く軌跡の半径のことを指します。これが、5.4m以上になると、2車線道路であってもUターンをすることが難しくなります。なので、5.3m以下の数値が望ましい状態ですね。

また、ボディサイズは、全幅が1800mm、全長が4800mmを超えてしまうと、取り回しがしにくくなります。コンパクトな車ほど、小回りが利きますので覚えておきましょう。

最終的には試乗して決めよう

カタログの情報だけでも、大体の予測はつくようになるので、諸元表の見方を覚えておくと便利ですよ。諸元表の数値だけでも、ある程度の性能を読み取ることが出来ます。

しかし、実際に乗ってみないことには、細かい感覚などを知ることが出来ません。ですので、諸元表の情報である程度の目星をつけて、最後には試乗してから決めるようにしてください。

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