中古車の維持費は年間でいくら?車の維持費を節約するための5つのコツ

中古車の維持費はいくら?

これから車を購入する人にとって、気になるのは維持費についてですよね。
車両代金は最初に分かりますが、自動車は購入してからも色々なコストがかかってしまうわけです。

想定以上の費用がかさんでしまうと、車を手放す羽目になるかもしれません。
だから、車両代金だけでなく維持費についても、購入前にしっかりと計算をしておく必要があるでしょう。

  • 新車と中古車では維持費に差があるのか?
  • 軽自動車とコンパクトカーはどっちが維持費が安い?
  • 20代でスポーツカーを維持できるのか?
  • 外車の維持費は国産車と比べてどれくらいかかるのか?

こういった悩みを持っているなら、このページを最後まで読み進めてください。

車の維持費に関する疑問がすべて解決するはずですし、購入してから予想外の出費が発生してパニックになることもありません。

中古車を購入する前には、維持費についても計算しておきましょう。

車を維持するために掛かる費用のすべて

自動車というのは、税金や保険など所有するだけでお金が掛かってしまいます。
全く車に乗らなかったとしても、色々な費用が必要になるんですね。

持っているだけで金がかかるのは納得できないと思いますが、これが現実なので仕方がありません。

まずは、車にかかる費用を明確にしておいてください。

税金 自動車税(軽自動車税)
自動車重量税
保険・金利 自賠責保険料
任意保険料
自動車ローンの金利
ランニングコスト 燃料代(ガソリン・電気)
高速料金
駐車場代
整備・メンテナンス費用 車検代
消耗品代
修理代

自動車税(軽自動車税)

毎年一回、4月1日時点の車の所有者に課せられる税金のことです。
排気量別に税額が決められており、排気量が大きくなるほど税金も高くなります。

また、登録から13年を経過した車両に関しては、15%の割増しとなりますね。
(※軽自動車は20%の割増し、ディーゼル車は11年超で課税)

用途区分 総排気量 税額
自家用乗用車 1L以下 29,500円
1L超~1.5L以下 34,500円
1.5L超~2.0L以下 39,500円
2.0L超~2.5L以下 45,000円
2.5L超~3.0L以下 51,000円
3.0L超~3.5L以下 58,000円
3.5L超~4.0L以下 66,500円
4.0L超~4.5L以下 76,500円
4.5L超~6.0L以下 88,000円
6.0L超 111,000円
軽自動車 一律 10,800円

ちなみに、環境性能に優れた車はエコカー減税の対象になりますが、これは新車のみなので中古車は対象外となります。

自動車重量税

車両重量によって課税される税金で、重量0.5トンごとに年間4,100円かかります。
車検の際に支払うため、2年分を収めることになりますね。

また、古い車ほど税額が加算される仕組みとなっていて、登録13年以上で0.5トンごとに年間5,700円、登録18年以上で0.5トンごとに年間6,300円かかります。

軽自動車の場合には、重量に関係なく年間3,300円です。
登録13年以上で年間4,100円、登録18年以上で年間4,400円となりますね。

一覧表にすると、以下の通りです。(車検時に支払う金額)

車両重量 通常 13年経過 18年経過
0.5t以下 8,200円 11,400円 12,600円
~1t 16,400円 22,800円 25,200円
~1.5t 24,600円 34,200円 37,800円
~2t 32,800円 45,600円 50,400円
~2.5t 41,000円 57,000円 63,000円
~3t 49,200円 68,400円 75,600円
通常 13年経過 18年経過
軽自動車 6,600円 8,200円 8,800円

自動車税は中古車はエコカー減税の対象外でしたが、自動車重量税についてはエコカー減税が適用される場合があります。

環境性能が高い自動車は2回目の車検でも重量税が減免されるため、3年落ち未満の中古車なら対象になるかもしれません。
これは車種によって異なりますから、販売店に確認すると良いでしょう。

自賠責保険料

自賠責保険は「強制保険」とも呼ばれ、車を所有する際には絶対に加入しなくてはいけない保険です。
基本的には車検の際に支払うため、2年分を収めることになりますね。

自賠責保険は各損保会社が提供していますが、国の方針により利益を出してはいけないことになっています。
なので、プラスマイナスがゼロになるように、定期的に金融庁が保険料の見直しを行っているわけです。

最近では平成29年に保険料の改定が行われ、以下のようになりました。

37ヶ月 36ヶ月 25ヶ月 24ヶ月 13ヶ月 12ヶ月
普通車 36,780円 35,950円 26,680円 25,830円 16,380円 15,520円
軽自動車 35,610円 34,820円 25,880円 25,070円 15,960円 15,130円

全国で一律料金のため、どこの損保会社でも保険料は変わりません。
そのため、中古車販売店が提携している損保会社で契約するのが一般的ですね。

任意保険料

自賠責保険と違って加入する義務はなく、あくまでも任意で加入する保険です。
自賠責では傷害による損害で120万円、死亡による損害で3,000万円が上限となるため決して十分とはいえません。

それを上回る損害が出た時に備えて、任意保険があるんですね。
補償内容にもよりますが、対人と対物賠償を無制限にできたりするので、大きな事故を起こしたときでもカバーすることができます。

日本損害保険協会によると、2016年の任意保険の加入率は約74%だそうです。
4人に1人は加入していない計算ですが、万が一のためにも必ず加入しておくべきでしょう。

任意保険料に関しては、年齢や補償内容によって大きく異なります。
無事故を継続することで等級が上がって割引率も増えていくので、長く加入している方が得ですね。

同じ補償内容でも損保会社によって保険料は違いますから、いくつか見積もりを取ってみて比較してみてください。

おすすめは、「インズウェブ」という保険料の一括見積もりサービスですね。
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私の場合だと、年間で51,750円も安くなりました。
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自動車ローンの金利

中古車をローンで購入する場合には、その金利も考えなくてはいけません。
毎月の負担が安いので気にしない人が多いですが、支払総額を考えると結構な金額になることがあります。

中古車販売店の提携ローンの金利は、6~7%が一般的です。
仮に、7%の金利で100万円を5年間で返済する場合、支払い総額は「1,188,072円」となります。

つまり、利息だけで18万円も余分に支払わないといけません。

銀行のカーローンだと2.5~4.5%と低金利ですが、審査が厳しいので大手企業に勤めていないと借りられない可能性がありますね。

ですから、支払総額を計算してみて、それだけ支払っても良いかどうかを考えるようにしてください。

金利を支払いたくないのなら、頑張ってお金を貯めて一括で購入する必要があります。

燃料代(ガソリン・電気)

自動車は燃料が無いと走れませんので、ガソリン代が掛かってしまいます。
燃費が悪い車ほど多くのガソリンを必要とするので、それだけ多くのガソリン代が必要となりますね。

また、最近は電気自動車の普及が進んでおり、その場合には電気代が必要になってきます。
同じ距離を走った場合には、ガソリンよりも電気自動車の方が安く済みますね。

ただし、まだまだ電気自動車は高額なので、トータルのコストで考えるとガソリン車の方が安くなるはずです。

エコカー減税などの影響から、最近の車は低燃費なものが多くなっています。
ハイブリッドカーや低燃費車が主流なので、カタログ値で20~30km/Lくらいの燃費が当たり前ですね。

なので、古い中古車を購入すると、現在の車と比べて多くの燃費がかかってしまうでしょう。

高速料金

レジャーや出張などで遠くへ出かける人は、高速道路を利用することがあるでしょう。
その際には、高速料金が掛かってしまいますね。

高速料金は車種によって区分が決まっており、軽自動車と普通車で料金が異なります。

たとえば、上野から台場まで高速に乗った場合の料金は、以下の通りです。

普通車 1,300円
軽自動車 1,070円

ETCを使用すると割引きがあったりするので、頻繁に高速道路を利用する人はETCを搭載したほうが良いでしょう。
長距離の移動が多い人は、高速料金もバカになりません。

駐車場代

持ち家でガレージがある場合は不要ですが、マンション住まいの人は駐車場を借りる必要がありますね。
地域によって駐車場代は異なりますが、毎月固定で掛かってくる費用です。

特に、都内だと3~5万円ほどする場所もあり、年間で考えると相当な費用になってくるでしょう。
この駐車場代がネックになって、車を持たない人も多いと思います。

駅近で利便性が高い場所ほど高額ですから、自宅から離れた場所で探すといった工夫をすることで安く抑えられるかもしれません。

また、出先でコインパーキングを使用した際にも料金がかかるので、そういったコストも考えておく必要がありますね。

車検代

公道を走る自動車は、保安基準に適合しているかどうかの検査を受けなくてはいけません。
それが車検と呼ばれるもので、中古車は2年ごとに受ける必要があります。

車検費用は、点検整備などの「車検基本料」と各種税金・保険などの「法定費用」を合算したものです。
その際に、交換が必要な部品があれば、交換費用なども掛かってきますね。

先述したように、自動車税や自動車重量税などは、排気量や車重が大きいほど高額になります。
そのため、高級車ほど車検代も高くなりがちです。

車検代を節約するためには、車検が残っている中古車を購入することですね。
残存期間が多いほど車検を先延ばしできるため、それだけコストを下げることができます。

消耗品代

自動車の部品の多くは、消耗品となります。
経年や使用頻度によって劣化してしまうため、定期的に交換しないといけません。

代表的なものとして、エンジンオイルやエレメント、タイヤなどがありますね。

エンジンオイルの交換時期としては、5,000~10,000kmもしくは6ヶ月ごとが一般的だと思います。
オイルエレメントは、エンジンオイル交換2回につき1回のペースです。

タイヤ交換は、溝が無くなってきたらですね。
スリップサインが出てきたら交換の目安ですが、距離にして50,000kmくらいだと思っておきましょう。

ただ、タイヤは走行しなくてもゴムが劣化するため、5年ほどで寿命が来ると言われています。
あまり車に乗らない人でも、5年毎の交換が望ましいです。

冬に雪道を走行するなら、スタッドレスタイヤも必要となります。
夏タイヤとは異なりますから、スタッドレスも1セット購入しておきましょう。

修理代

車は工業製品ですから、長く乗っていると故障することもあります。
日本車は外車よりも丈夫だとされていますが、それでもノントラブルで乗り続けることは難しいはずです。

特に、中古車だと年数が経過しているため、新車と比べると故障の確率は高くなっています。
前のオーナーの扱いが悪かったら、故障が頻発するかもしれません。

車両の当たり外れもあるので一概に言えませんが、10万kmを超えたあたりから交換する部品が増える傾向にあります。
過走行車は安く購入できる反面、修理代が高くつく可能性もあるので注意しましょう。

具体的にいくらなの?中古車の維持費のシミュレーション

これまで、車の維持にかかる費用を解説しましたが、具体的にいくらになるのかが気になりますよね。

以下に、車種別の維持費をシミュレーションしてみました。
状況によって誤差はありますが、これから車を購入予定の人は参考にしてみてください。

【シミュレーション内容】

  • 25歳の独身男性(ゴールド免許)
  • 運転するのは本人のみ
  • 通勤からレジャーまで毎日のように車を使用する

車種別の中古車の維持費

ざっと計算してみると、上の表のようになります。

ただ、これは一例なので、必ずしもこの通りになるとは限りません。
たとえば、駐車場代は月1万円で計算していますが、持ち家なら無料でしょうし、もっと安い場所もあるはずです。

任意保険に関しても、条件や保険会社によっては下げることができるでしょう。
ガソリン代はレギュラー130円、アルファードとフェアレディZはハイオク(150円)で計算していますが、それよりも安いところはありますね。

維持費が安いとされる軽自動車でも、年間で30万円前後は掛かってしまいます。
月に換算すると3万円ほどなので、バカにならない金額ですよね。

スポーツカーだと年間で60万円以上ですから、若者でスポーツカーを所有するなら相当な気合いが必要だと思います。

生涯で車に使う金額で家が買えてしまう

20歳から80歳まで車に乗り続けるとして、60年間で車に使う金額はいくらになるでしょうか?
上記の表を基に、計算をしてみました。

【シミュレーション内容】

  • 100万円の中古コンパクトカーに乗り続ける
  • 8年ごとに買い替えをする

結果としては、車両代金と維持費を含めて、約3,216万円となりました。
中古のコンパクトカーであっても、3,000万円を軽く超えてしまうんですね。

ちなみに、200万円のミニバンだと約5,053万円です。
80万円の軽自動車なら、約2,600万円となっています。

生涯で最も高い買い物はマイホームだと言われていますが、下手をすると車の方が高くなるかもしれません。

毎月のコストが少ないとしても、それが積み重なると大きな金額になります。
トータルで考えると、数千万円のコストになるんですね。

これは無視できない金額ですから、ちゃんとコスト管理を行って維持費を節約できるようにしましょう。

車にかかる維持費を節約するための5つの方法

車の維持費を節約する

できるだけ小さな車種を選ぶ

先ほど、車種別に年間維持費のシミュレーションをしましたが、車が大きくなるごとに維持費も高くなっていました。
排気量や車両重量が大きくなるにつれ、税金や保険料、ガソリン代が高くなるからですね。

なので、小さな車を選ぶことで、維持費を節約することができるわけです。
一人で乗ることが多く荷物も少ないのなら軽自動車で十分ですし、たまに人を乗せるくらいならコンパクトカーで良いでしょう。

大きな車はカッコ良いですが、それだけコストが高くなるので、見栄を張るためだけなら避けた方が無難です。

駐車場は駅などの施設から遠い場所にする

年間の維持費で大部分を占めるのが、駐車場代だと思います。
自宅にガレージがある人は問題ありませんが、月極め駐車場を借りるなら安いところを探すようにしましょう。

ポイントとしては、近くに駅やレジャー施設が無いところですね。
周りが田んぼや畑ばかりといった辺鄙な場所だと、土地が安いために格安で借りることができます。

場合によっては、自宅から離れてしまうことも仕方ないでしょう。
私の知り合いの人は、自宅から自転車で15分くらいの場所に駐車場を借りましたが、月額5,000円に抑えることができています。

毎月かかる費用ですから、できる限り安くするに越したことはありません。

消耗品は海外の格安品で済ませる

車は消耗品が多いので、それらの交換コストがかかってしまいます。
エンジンオイルやエレメント、バッテリーなど、故障を防ぐためには定期的に交換などのメンテナンスが必要です。

特に高額なのが、タイヤの交換費用ですね。
タイヤを4本交換するとなると、タイヤ代と工賃で10万円くらいは掛かるでしょう。

どうせ交換するものですから、海外製の安いものでも十分です。
中国製のタイヤだとブリヂストンなどの一流メーカーよりも、70%ほど安く購入することができます。

たとえば、コンパクトカー用のタイヤだと、ブリヂストン製で1本15,000円くらいしますが、中国タイヤなら5,000円くらいで済むわけです。
4本になると2万円の差になるので、かなり大きいですよね。

最近は中国製も品質が高くなっていますから、普通に走る分には中国タイヤでも十分だと思います。
こういった格安部品を選ぶことで、維持費を大きく節約できますよ。

中国タイヤなら「AUTOWAY」がおすすめです。
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任意保険を見直す

車の維持費において、駐車場代と同じくらい大きな割合を占めるのが任意保険料ですよね。
特に、20代前半の若者だと、保険料が割高になってしまいます。

無事故を継続すると等級が上がって安くなりますが、かなり時間が掛かるために即効性のある節約にはなりません。

そこでおすすめなのは、保険内容の見直しです。
補償範囲に無駄が多かったり、保険会社の選択を間違えると、保険料が大幅に高くなってしまいます。

でも、最小限の補償にしつつ保険会社を変更することで、保険料を半額以下にすることだってできることがありますね。

私の場合、補償内容はそのままで保険会社を変えただけで、年間で51,750円も保険料を安くすることができました。
誰でもできることですから、ぜひやってみてください。

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カーシェアリングを利用する

究極的に車の維持費を節約するなら、車の所有を止めるという選択もあります。
車を持っていなければ、維持費が掛かりませんよね。

「車が無いと生活できないじゃないか!」と思うかもしれませんが、必要な時にだけ借りればいいわけです。

そもそも、車を持っている人でも常に乗っているわけではないですし、月に数回しか乗らないという人も多いでしょう。
月間の維持費が3万円だとして週に1度しか乗らないなら、1回当たり7,500円のコストが掛かっていることになります。

それだったら、レンタルの方が安く済むはずです。

最近だと、カーシェアリングというサービスがあり、数分単位で手軽に車を借りることができます。
ちょっと買い物へ行きたい時など、1時間くらいなら1,000円もかかりません。

週に2回のペースで借りたとしても、月に15,000円くらいで済みますね。
自分で車を所有するよりも安いですから、カーシェアリングも検討してみると良いでしょう。

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全国の7,000ヵ所以上のタイムズのパーキングで借りることができるので、最も使いやすいと思います。

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以上、中古車の維持費を節約する方法を紹介しました。

車の維持費は、生涯コストで考えると数千万円にもなります。
このコストを節約できれば、他のことに費用を回せるということなので、積極的に節約をするべきですね。

月に数千円の節約であっても、長い目で見れば数百万円の差になります。
なので、車の維持費についてはシビアに考えるようにしましょう。

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私の場合、複数の会社で見積もりをしたところ、保険料が71,500円⇒19,930円になりました。年間で51,750円も安くなったわけですね。

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