失敗しない中古車の選び方とは?安くて高品質な中古車を見つける秘訣

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車を購入するときに、中古車を選択する人は多いでしょう。新車よりも安く買うことができますし、状態の良い車両を選べば長く乗ることも難しくありません。社会的に景気が良くありませんから、中古車の人気はどんどん高まっています。

しかし、1台ごとの状態が異なるため、中には走行に支障をきたすようなハズレ車両も少なくないようです。悪徳な業者に引っかかると、事故車などを掴まされることがあります。

そういったリスクを避けるために、中古車を購入する際には細心の注意を払うようにしてください。ここでは、中古車選びの基本について解説をします。

中古車を買うメリット・デメリット

メリット

  • 新車よりも安く買える
  • すぐに納車してもらえる
  • 生産終了・前期型モデルでも買える

中古車を購入することの最大のメリットは、やはり価格が安いことが挙げられます。現行モデルであっても、状態によっては30%ほど安く買うことができますね。余ったお金で自分好みに改造したり、豪華なドライブ旅行をするなどの楽しみ方ができるでしょう。

また、納期が早いことも嬉しいポイントです。新車の場合だと、人気車種であれば生産が追い付かずに、納車まで数ヶ月かかることがあります。そこまで人気が無くても、オプションをオーダーすれば時間が掛かりますね。

しかし、中古車だと店頭に在庫がありますから、簡単な整備と法定登録をすればすぐに納車可能です。

他にも、すでに絶版になっている車種でも、中古車であれば手に入ります。「若いころに憧れていた車に乗りたい」「現行よりも前期型の方が好みだ」などのニーズがあれば、中古車を探すことで目的を叶えることができるはずです。

デメリット

  • 状態が一定ではない
  • 常に価格相場が変動している
  • 自分の好みをすべて満たすことができない

自動車は機械ですから、どんな使い方をしても必ず劣化します。しかし、走行条件や保管状況、メンテナンス頻度などによって、劣化具合は大きく異なるわけです。

高年式で走行距離が短くても、全くメンテナンスをしなければ状態は悪くなります。一方、10年前のクルマであっても、定期的にメンテナンスをすれば良好な状態を保つことができるということです。

新車ならどれも同じ品質ですが、中古車だと状態を見極めなくてはいけません。

また、中古車の価格は、年間を通して常に変動しています。需要が上がる時期は高くなり、需要が下がると安くなるということですね。新車だと決まった定価があるために、価格が変動することはありません。

割高な時期に中古車を購入すると損になりますから、タイミングを見計らう必要があるでしょう。

さらに、中古車は完成車のために、後からオプションなどを追加することはできません。サンルーフやレザーシートなどが欲しいなら、最初から付いている中古車を探す必要があるわけです。

なかなか都合よく見つかることは稀でしょうし、納得できないまま妥協して購入する人もいますね。自分のこだわりが強い人なら、新車で自分好みにオーダーすることが望ましいと思います。

中古車を購入するときに注意するべきこと

諸費用が高すぎないかどうか

よくあるのが、車体代金を安くする代わりに、諸費用を高くして利益を取るケースです。そういった店は、プライスボードで安めの価格を出しているので、すごく目立ちます。そして、価格につられて来店した客を騙しているわけです。

一般的に、諸費用に含まれるのは以下の項目となります。

  • 登録手数料:1~2万円
  • 車庫証明申請代行料:1万円前後
  • 納車費用:1万円前後
  • 車検費用(重量税、自賠責保険料):2~5万円
  • 整備費用:1万円前後
  • 取得税:2~5万円

これら以外の費用が請求されたり、相場よりも遥かに高い場合は、内訳を確認するようにしてください。

また、自分でやることで費用を節約することもできます。車庫証明を自分で行ったり、自分でクルマを取りに行くと、車庫証明代行料や納車費用が掛かりません。

あと、整備の内容も確認する必要があります。整備費用を請求したのに、実際には整備しない業者も存在します。なので、どういった整備を行うのかを、担当者に質問するようにしてください。

特に、「自社工場完備」を謳っている業者には注意ですね。自動車整備は、日本自動車整備振興会連合会の認定工場で受けることが原則です。「てんけんくん」という犬のキャラクターが、マスコットとなっています。

なので、整備する工場が認定されているかをチェックするようにしましょう。

ローン金利手数料が高すぎないか

中古車を購入するときには、ローンを使う人が多いと思います。その場合は、金利手数料も、しっかりと確認してください。安く買えたと思っていても、金利を含めた総支払い額だと思った以上の価格になっていることがあります。

月々の支払いが安いと安心してしまうので、トータルの金額まで意識が向かない人が多いです。ですから、最終的にはいくら払う必要があるのかを計算してから、契約書にサインしましょう。

おとり広告に注意する

中古車販売店の広告などを見ると、かなり安い価格で掲載されているクルマがあります。高年式で低走行、事故歴なしなのに、相場よりも明らかに安い車両があったりするわけです。

それを鵜呑みにして来店してみると、「もう売れちゃったんですよ」と言われて他の車両のセールスをされてしまいます。中古車販売店が、昔からよく使っている手口ですね。

実は、そういったクルマは、最初から用意されていない可能性があります。お客を集めるためのダミーであり、来店したお客に別のクルマを勧めるわけです。これは「おとり広告」と呼ばれる手法で、れっきとした違法行為となります。

もちろん、自分が行くまでに本当に売れてしまう場合もあります。でも、それでも車体の引き渡しはまだのはずなので、車が無いのはおかしいです。そういった販売店は信用できないので、絶対に購入しないでください。

保証制度があるかどうか

中古車は新車と違って、品質が安定していません。見た目はキレイな状態であっても、何かしらの不具合が生じる可能性があるわけです。せっかく安く車を買ったとしても、修理代がかさんでしまうと意味が無くなってしまいます。

ですので、万が一の時に備えて、保証制度を設けている中古車販売店で購入することをおススメします。ディーラー系の認定中古車を買えば、手厚い補償やアフターサービスを用意していることが多いですね。

他にも、独自の保証がある中古車販売店もありますから、購入前に必ず確認するようにしてください。保証がしっかりしている店は少し価格が上がりますが、後のことを考えるとお得だと思います。

また、高年式の中古車の場合、新車時のメーカー保証が残っていることがあります。一般保証では3年間、特別保証なら5年間の期間がありますから、中古で購入してもそれらを引き継ぐことができるわけです。

そのためには、中古車をディーラーへ持ち込んで、保証継承の手続きを踏まなくてはいけません。一定の費用を支払う必要がありますが、公式のサポートが受けられるので加入しておいて損はないでしょう。

相場よりも安い中古車を見つける秘訣

価格が下がる時期を見極める

先述したように、中古車の価格は時期によって変動しています。中古価格は需要と供給のバランスで決まるので、需要が下がる時期に価格が安くなるということですね。反対に、需要が上がる時期においては、中古価格も高騰してしまいます。

つまり、中古車が売れないタイミングを見極めることができれば安く購入することができるわけです。

一般的に、大型連休やその直後、ボーナス前は、中古車市場の閑散期だと言われています。その時期に価格を下げる販売店が多くなるので、雑誌やネットなどで目当てのクルマを探してみると良いでしょう。

一方、新生活シーズンの2~3月は、年間で最も自動車が売れる時期となります。ここでは中古車価格も上がりますから、購入は控えるようにしてください。

モデルチェンジした車種を狙う

一般的に、中古車は年式が古いほど安くなります。古いクルマだと傷や汚れが多くなりますし、走行距離も増える傾向にあるので、高年式車よりも値段が安くなりやすいということです。

ただ、それだけが安くなる理由ではありません。モデルチェンジした車種を狙うことで、かなりリーズナブルな値段で車を手に入れることができるでしょう。

通常、ある車種がフルモデルチェンジを行うと、旧型モデルに乗っていた人たちの一部が一斉に買い替えを行います。同じ車種を何代も乗り継ぐ人は多いですから、中古市場に旧型モデルが大量に出回ることになるんですね。

すると、供給過多になってしまうので、その車種の中古相場が一気に下がることがあります。国産車だと5年前後でフルモデルチェンジを行いますから、そのタイミングを見計らって中古車の購入を考えても良いかもしれません。

定番カラーを避けると値段は下がる

普段は意識しないと思いますが、街で走っているクルマの色を見てみてください。すると、白や黒、シルバーなどが大部分を占めると思います。これらのカラーはどんな車種にも合うために、不動の人気となっていますね。

人気が集中すると中古価格も高騰しますから、このような定番カラーの車は高値で取引されています。

ということは、人気のないカラーを選択すれば価格が非常に安くなるということですね。特に、赤や黄色などの奇抜な色だと、欲しがる人はかなり少なくなります。ですから、販売店も価格を下げて在庫を処分したいと考えるわけです。

人気車種であっても、不人気色になるだけで価格が数十万円も下がることは少なくありません。場合によっては、不人気色を買ってから全塗装した方が安いこともあるようです。

なので、高くて手が出ないクルマは、不人気色を狙うのが良いでしょう。

装備やオプションを絞る

メーカーオプションが付いているクルマは、中古車市場でも高めの設定となっています。特に、レザーシートや純正ナビ、サンルーフなどの三大装備があると、一気に値段は高くなる傾向にありますね。

なので、装備にこだわりが無い人は、オプションを省いた車を探してみてください。それだけで、かなり値段を抑えることができます。メーカーオプションでなくても、社外品を使えば自由にカスタムすることは可能です。

サンルーフを後付けするのは難しいですが、それ以外の装備は後からでも追加することはできるでしょう。不要な装備があると割高になるだけですから、使用用途を考えて最小の装備にするとお得に購入することができます。

人気ジャンルの車種を避ける

最近は、エコカーがブームとなっています。そのため、中古車市場でもハイブリッドカーや低燃費車は、高額で販売されています。ただ、低燃費だと維持費は安くなるのですが、トータルコストで考えると意外と高くつく可能性があります。

一方、燃費が悪いクルマは維持費が高くなりますが、それだけ中古価格が安いのでトータルでは安くなることが多いです。

たとえば、200万円のハイブリッドカーと150万円の普通車の場合だと、価格差は50万円となりますよね。この差をガソリン代で埋めようとすれば、5万km以上の走行が必要となるわけです。

長く走る人ほど低燃費車は有利となりますが、そんなに車に乗ることがない人は普通の車を買った方が安く済む場合が多いでしょう。

排気量の多い大型セダンなどは、燃費が悪いため大きく値崩れしています。こういった車を選択すれば、かなり安く済ませることができますよ。

また、車のタイプとしては、ミニバンの人気が長く続いていますよね。車内が広くて快適ですから、軽自動車でもボックスタイプが人気の主流となっています。このようなミニバンタイプは、中古市場でも人気なので価格相場は高いです。

だから、こういったジャンルを避けることで、安く車を買う方法もあります。具体的には、セダンやクーペスタイルの車種を狙うということですね。こういった車種は、最近では人気が落ち込んでいます。

特に、高級セダンは値崩れの幅が大きく、3~4年落ちほどで半額くらいまで値段が下がっています。かなりお買い得だと思うので、不人気のジャンルを攻めることも検討してみてください。

走行距離は意識しなくても良い

中古車市場では、走行距離が多いほど値段が安くなります。だいたい、5万kmを超えたあたりから、相場がガクンと下がりますね。走行距離が多いと車体が傷んでいるイメージがあるため、購入する人が極端に少なくなるからです。

でも、実際の車両の状態は、走行距離で決まるものではありません。定期的にメンテナンスをしているのなら、10万kmを超えても全く問題なく走行することができます。

タクシーは50万kmを超えていることがありますし、トラックに至っては100万km以上走ることも珍しくありません。最近のクルマは耐久性が上がっているので、マメにオイル交換をするだけでも相当な距離を走ることができるでしょう。

ですから、走行距離に捉われるのではなく、ちゃんと手入れされているかどうかを見るようにしてください。点検整備記録簿を見ることで、これまでのメンテナンス履歴をチェックすることができます。

走行距離の多いクルマに絞って探すと、掘り出し物が見つかるかもしれません。

ハズレ中古車を引かないためのチェック方法

気に入った車が見つかったら、実際に車両の状態をチェックしていきます。素人が見て判断できる部分は限られますが、簡単なチェックを行うことで明らかなハズレを引くことは少なくなるでしょう。

車両を見る順番としては、以下のプロセスで行うと良いと思います。

  1. 外観のチェック
  2. エンジンやトランクルームのチェック
  3. 室内のチェック
  4. 電装関係のチェック
  5. アクセルやブレーキの操作感のチェック

外観のチェック

まずは、車両をぐるりと一周してみてください。ボンネットやバンパー、ドアなどに、傷や汚れがないかどうかを確認します。離れてみた時と近づいた時に見える印象が異なるので、色々な角度から見ることがおススメですね。

特に、パーツごとのつなぎ目は、注意深く観察してください。大きな事故に遭った車両は、フレームが歪んでいるのでつなぎ目が不自然になっていることがあります。ドアとドアとの間の隙間が一定でなかったり、パーツごとの色が変わっているなら要注意です。

エンジンやトランクルームのチェック

次に、ボンネットを開けてエンジンルームを見ましょう。オイルを入れるキャップを開けてみて、キャップの裏やエンジン内にオイルのカスが溜まっているようならメンテナンスをしていない証拠です。

走行距離の割にエンジンルームがキレイすぎたり、ルーム内の色が異なっている場合には、ニコイチと呼ばれる車両である可能性があります。これは、全損した車の壊れていない部分をつなぎ合わせた車両で、剛性などに問題があったりしますね。

室内のチェック

実際にシートに座ってみて、汚れや傷み具合を確認してください。運転席だけでなく、すべてのシートに座ることをおススメします。ジュースのシミが付いていたり、タバコの臭いが付いていると、あまり掃除をしなかったという証拠です。

また、シートを動かしてみて、正しく機能するかどうかも確認しないといけません。3列目シートの跳ね上げやフルフラットなど、最近のクルマはシートアレンジが豊富です。古い車種だと可動域が狭くなっていることがあるので、注意しましょう。

室内の状態は常に目に入る部分ですから、かなりシビアにチェックしたほうが良いと思います。中古車なので使用感があるのは当然ですが、乗っていて不快に感じないということが大切ですね。

電装関係のチェック

パワーウインドウやエアコン、ライト類など、電装関係が正常に動作するかも重要です。最近のクルマは快適装備が充実しているので、電子的なシステムがかなり複雑化しています。ですから、すべての機能が動くのかをチェックしないといけません。

中古車だと回線がショートして、電装が正しく動かないといったトラブルが多くなっています。納車後に気付いても対応してくれないことが多いですから、契約前に必ず確認を行ってください。

アクセルやブレーキの操作感のチェック

できれば試乗をしてみて、アクセルやブレーキの操作をすることが大切です。アクセルを踏んだ時にスムーズに加速するか、ブレーキ時に問題なく停止することができるかなどを確認します。

ただ、中古車だと車検切れや保険に未加入などで、試乗ができないことも多くなっています。そういった場合には、停止状態でペダルを踏んでみたりギアを動かしてみて、異音がないかどうかをチェックしてください。

それをするだけでも、問題のあるクルマは見分けることができるでしょう。

目利きに自信が無いなら車のプロに相談しよう

中古車の状態は一台ごとに違うため、本当に良質な車を見つけるのは至難の業です。このページで紹介していることを実践しても、慣れていないと完璧に見分けることは難しいかもしれません。

時間をかけて納得のいく中古車を見つけたとしても、購入して数か月後に不具合が出てきたりするわけです。それくらい、中古車の目利きというのは難しいということですね。

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