車の事故による価値減価を証明する方法
ツイート車の運転中に事故を起こして、ボディに傷が付いたり凹んだりしてしまいます。小さな事故だったらいいですが、大きい事故だと修理費もかなりかかります。その場合、警察による実況見分から過失割合を算出します。
お互いの落ち度を計算して、それに応じた賠償額を支払うというものですね。これを過失相殺と言います。たとえば、お互いの過失割合が5:5だった時のことを考えてみます。
A車:100万円の損害
B車:60万円の損害
上記の場合だと、お互いに80万円ずつの損害額となります。なので、B車はA車に対して、差額の20万円を支払います。これが、過失相殺ですね。
損害賠償の請求について
上記の場合だと、修理費を相手に請求することができます。でも、それだけでは、終わりません。たとえ、傷を修理して元通りになったとしても、「事故車」という扱いになるので、クルマを売却するときに評価が大きく下がってしまいます。なので、損害賠償請求の時には、クルマの価値が下がった減価分も請求しなくてはいけません。
でも、保険屋さんとの交渉の時に、減価分は認めてくれないことが多いです。なぜなら、どれほどの価値が下がったのかは、客観的な判断が難しいからです。なので、それを口実に、減価分の支払いを拒否されることが多いわけですね。
しかし、しっかりとした第三者機関からの証明があれば、話は変わってきます。実は、「自動車査定協会」に依頼をすれば、認定の査定士が事故による減価を正確に判断してくれます。これにより、正しい減価額が証明されるので、保険会社との交渉をすることができます。
これは知らない人が多いのですが、損をしないためにも必ず依頼をするようにしましょう。
事故減価証明を依頼する
証明の申し込みは、電話にて行います。「自動車査定協会」に電話をして、事故があった旨を説明しましょう。ただし、事故車となる対象は限られていて、フェンダーやバンパーの交換程度では認められません。シャーシに損傷を受けるなどの場合に限るので、注意してください。
■必要なもの
- 車両
- 車検証
- 自賠責証
- 整備手帳
- 修理の見積書
自動車査定協会は全国にありますので、最寄の支店に足を運びましょう。受付で手続きを行えば、査定士が車を見てくれます。評価料金は、1万円程度です。
事故車扱いになると、自分の車の価値は大きく下がります。車の買い替えの際に、二束三文にしかならなかったら悲しいですよね。ですから、保険会社と交渉をして、事故の減価額はキッチリと取り返すようにしてください。
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