日本オートオークション協議会とは何か?
ツイート中古車を購入するときに、気になるのが車両の状態ですよね。見た目の印象が良かったとしても、走行距離のメーターが戻されているかもしれませんし、過去に事故を起こして修理したクルマかもしれません。
素人目だと、確実に判断することは不可能でしょう。実際、一昔前には、事故で大破した車両をつなぎ合わせたニコイチと呼ばれる不良車が、市場に大量に出回っていた時期もあります。このようなクルマだと、真っ直ぐに走らなかったり、事故につながる恐れがあるので注意が必要です。
しかし、現在だと中古車の状態は厳格に管理されているので、状態を偽った悪質な販売は劇的に減っています。それに寄与しているのが、日本オートオークション協議会です。ここでは、日本オートオークション協議会の働きについて紹介します。
日本オートオークション協議会とは?
協議会は、平成13年にオークション事業者が団結して作られた組織です。市場に信頼性の高い車両を流通させることを目的としていて、厳格な監視の元、不正が起こらないようにデータを管理しています。
具体的には、「走行メーター管理システム」を開発して、各車両ごとにメーター数を記録しています。買取・下取り時やオークションの出品前、販売前、車検や整備点検時など、色々な場面でメーター数を記録していくことで、不正ができない仕組みとなっています。
過去のデータと照合すれば、メーターを戻していれば一瞬で分かりますからね。これは、画期的なシステムだといえます。
また、「個別検索システム」もあり、中古車販売店・買取業者がネットを通じてデータにアクセスすることができます。これにより、車の買取や下取り時に、お客が不正をしていないかも見分けることが可能です。
さらに、会員登録した業者しかオークションに参加できなくなっており、実態の分からない業者を排除する仕組みもあります。この会員登録も厳しい審査が設けられているので、まともな企業でないと登録できません。保証人や保証金なども、必要なるようです。
こういった取り組みをしているので、中古車市場の品質も格段にアップしているわけですね。
オークションの問題点
ただし、オークションにも問題点があります。それは、オークション会場によって、修復歴の基準が曖昧となっていることです。だから、Aの会場では「修復歴あり」となるクルマであっても、Bの会場なら「修復歴なし」となる場合があります。
なので、現在では自動車公正取引協議会の定める「自動車業における表示に関する公正競争規約」に基づいて、全国で基準を統一させる取り組みが行われています。常に改善されていっているので、将来的には中古車の品質はさらにアップするでしょう。
以上のように、中古車市場の品質は、高い状態を維持できるように陰で努力が行われています。なので、買取査定のときにも業者は慎重に判断をしますし、不正があるとすぐにばれてしまいます。ですから、しっかりと公正な目で判断してくれる業者で購入や買取の依頼をするようにしましょう。
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