仕事で自家用車を使う時の保険の選び方
ツイート普段乗っている自家用車を、仕事でも使う場合があるかもしれません。
脱サラして個人事業を始めたり、出張や営業で直行直帰するときなどに自家用車を使ったりすることがありますよね。
ただ、一般的な自動車保険は日常生活での使用を前提としているので、業務で使った場合に保険が下りないことが多いです。
仕事で使う車だと走行距離が増えてしまうので、通常よりも事故の確率がアップするからですね。なので、業務用のプランを組む必要があります。
そのため、仕事で車を使う必要性が出てきたときには、保険の契約を見直すようにしましょう。
チェックするべきポイント
自家用車を業務に使用する場合は、現在の保険のプランや会社の規定を確認するようにしてください。仕事中の事故でも補償されるように保険の契約を変えなくてはいけませんし、事故を起こした時に会社が負担してくれるかどうかも重要です。
保険の契約を見直す
自動車保険の契約をするときには、「使用目的」という項目があるはずです。ここで、「日常・レジャー」や「通勤・通学」、「業務」などを選択することができます。
保険料は、「業務」⇒「通勤・通学」⇒「日常・レジャー」の順で安くなっていきます。
つまり、年間の走行距離が多くなるほど、保険料も高くなっていくわけですね。仕事で使う車だと10,000km以上走ることもザラなので、それだけ事故のリスクが高くなって保険料が高くなってしまいます。
自分で事業を起こした時には、必ず保険のプランを「業務」に変更しておいてください。そうしないと、事故をしたときに自腹で賠償しなくてはいけません。
会社の規定を確認する
サラリーマンの人でも、自家用車を業務に使っている人がいます。
たとえば、営業や出張などで、自宅から直行直帰するようなときですね。会社から社用車を持ち出す時間が無い時には、自家用車を使うことが習慣になっている人は多いです。
そういった人は、事故が起きた時に誰が責任を取るのかを明確にしておきましょう。通常であれば、従業員の業務中の事故は、会社が責任を取るはずです。
法律でも「使用者責任」や「運行供用者責任」などが定められており、会社が被害者の損害賠償に応じるべきだとされています。
しかし、自己責任としている会社もあるので注意が必要です。
会社が面倒を見てくれないなら、自分の保険を使って補償しないといけません。それだと、翌年からの保険料が上がってしまうので損になります。
事故を起こしてから慌てないためにも、ちゃんと会社の規定をチェックしておきましょう。会社が責任を取ってくれないのであれば、自家用車を使用しないという選択も必要です。
保険会社に黙って自家用車を業務に使ってしまうと
先述したように、自動車保険の契約では「使用目的」という項目があります。ここで、「日常・レジャー」を選択している人は、業務で車を使った場合に補償の対象外となってしまうわけです。
また、交通事故を起こさなくても、黙って業務に使用するのは法律違反となります。
たとえば、契約時の内容と事実が反しているなら「告知義務違反」、事情が変わったのに申し出なかったなら「通知義務違反」となるわけです。
最悪の場合、契約の解除になってしまう可能性があります。もちろん、「日常・レジャー」で契約したのに、通勤・通学で使用している場合もダメです。なので、使用目的が変わったのであれば、保険会社に報告してください。
ただ、使用頻度によっては、業務使用だとはみなされない場合があります。一般的に、以下の条件を満たしていると、業務使用だと認定されます。
月15日以上、業務での使用
もしくは、週5日以上、業務での使用
なので、月に10日程度や週2〜3日の業務使用であれば、日常使用だとみなされるわけですね。だから、使用頻度が少ない場合には、契約を見直す必要はありません。
不安な人は、保険会社に確認をしてみるといいでしょう。