自動車保険料の一括払い(年払い)と分割払い(月払い)を徹底比較
ツイート自動車保険の保険料の支払いは、「一括払い(年払い)」と「分割払い(月払い)」の2つの種類があります。どちらも同じだと思われがちですが、分割払いにすると5%ほど高くなってしまうようです。
これは、分割にすることによる手数料や利息などが含まれるためで、月々の支払い負担が軽くなる代わりにトータルのコストが高くなってしまいます。
一括払いにしろ分割払いにしろ、それぞれに一長一短があるので覚えておくと良いでしょう。ここでは、一括払いと分割払いについて比較していきます。
自動車保険料の支払い方法について
保険会社によって支払い方法は異なりますが、以下の2つのパターンがあります。
一括払い(一時払い) | 1年分の保険料を一括で支払う |
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分割払い | 1年分の保険料を分割して支払う(10〜12回) |
そして、決済サービスも豊富に用意されていますね。
- クレジットカード
- 銀行振り込み
- ゆうちょ
- コンビニ決済
- ペイジー
通販型自動車保険の中には、分割払いを用意しておらず、クレジットカードでの分割決済を利用するケースもあります。一般的に、通販型よりも代理店型の方が、支払い方法や決済サービスが豊富です。
また、保険始期日よりも前に支払いを済ませておかないと、契約が成立せずに補償が受けられないので注意してください。保険会社によって決済サービスが異なりますから、指定の方法で入金をしましょう。
一括払いと分割払いの利用者データ
自動車保険の見積もりサービス「インズウェブ」が、利用者の支払い方法のデータを公開していました。
一括払い | 74% |
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分割払い | 26% |
大多数の人が一括払いを選択しており、分割払いは26%しかいないという結果があります。やはり、一括で支払った方が安くなるので、最初に支払う人が多いということでしょう。
ただ、18〜29歳の若い世代のデータを見ると、違った結果となっています。
一括払い | 54% |
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分割払い | 46% |
一括払いの方が多いですが、結果としてはほぼ半々です。若い年代は保険料が高額になりがちなので、分割払いを選択する割合が増えています。保険料が高くても分割なら負担を減らせますから、賢い方法だといえますね。
参考:知って得する分割払い
一括払いと分割払いのメリット・デメリット
一括払い
【メリット】
- 支払総額が安くなる
- 豊富な支払方法が選べる
- 支払い忘れによる契約解除のリスクがない
先述の通り、一括払いにすると分割よりも保険料が5%ほど安くなります。1年間で数千円も安くなりますから、数年後には大きな差となるでしょう。
また、クレジットカードやコンビニ払い、口座振替など、支払い方法の選択肢が豊富にあります。一度で支払いが完了しますから、何度も金融機関に足を運ぶ必要はありませんし、払い忘れの心配もなくなりますね。
【デメリット】
一度に多額のお金を支払う必要がある
これは仕方のないことですが、一括払いだと数万円の出費が出てしまいます。家計に余裕がない人だと、この出費が痛い人も少なくないでしょう。トータルで安くなるのは分かっていても、一度にお金が出ていくのは苦しいことだと思います。
分割払い
【メリット】
- 大金を用意しなくても良い
- 月単位で見ると財布に余裕を持てる
分割による最大のメリットは、月々の負担の軽減です。一度に数万円の出費は苦しいですが、毎月数千円であれば楽に支払うことができますよね。一括よりも5%ほど高くなったとしても、毎月の負担が減るのは嬉しいことでしょう。
【デメリット】
- トータルの保険料が高くなる
- 支払い方法が少ない
- 払い忘れると契約解除になる可能性がある
分割払いは一括払いよりも5%ほど高くなるので、数千円の損をすることになります。これが毎年続くことを考えると、数万円の差となってしまいますよね。なので、長い目で見れば、かなりのマイナスとなってしまうでしょう。
また、選択できる支払い方法が少ないのもデメリットです。分割払いにすると、クレジットカードのみの対応となる保険会社が多いですね。そのため、クレジットカードを持っていない人は、利用できないかもしれません。
さらに、何らかの原因で支払いが滞ってしまうと、契約が解除されて補償の対象外となるリスクもあります。もちろん、今まで等級を積み重ねていても、すべてリセットされてしまうわけです。
この状態で事故を起こしてしまっても、何の補償もしてもらえないので、気を付けるようにしてください。
以上、一括払いと分割払いには一長一短がありますから、自分の財布と相談してから選ぶようにしましょう。何も考えずに選んでしまうと、損をすることになるかもしれません。