運転者年齢条件特約とは何か?運転者の年齢を限定して保険料を安くする
ツイート運転者年齢条件特約とは、運転する人の年齢を限定することで保険料を安くすることができる特約です。
交通事故の年齢別データを見ると、10代が最も多く、次に20代となっています。つまり、若い世代ほど事故を起こしやすい傾向にあるので、年齢条件を高くするほど保険料を割引きしてもらえるわけです。
年齢条件の分類は、以下のようになります。
■運転者年齢特約の分類
- 全年齢担保・・・すべての年齢が対象
- 21歳未満不担保・・・21歳以上が対象
- 26歳未満不担保・・・26歳以上が対象
- 30歳未満不担保・・・30歳以上が対象
- 35歳未満不担保・・・35歳以上が対象
保険会社によっては、「35歳未満不担保」は用意されていないことがありますね。
どれくらい安くなるのかというと、以下の通りです。
年齢条件 | 年間の保険料 | 全年齢との差額 |
---|---|---|
全年齢 | 96,790円 | - |
21歳以上 | 54,480円 | -42,310円 |
26歳以上 | 37,290円 | -59,500円 |
30歳以上 | 35,530円 | -61,260円 |
家族など複数人で車を使用するのなら、一番若い人の年齢に合わせるようにしてください。条件に合わない人が運転して事故に遭ってしまうと、補償の対象外となってしまいます。
運転者年齢条件特約の適用範囲について
この特約が適用されるのは、以下のような人たちです。
- 記名被保険者
- 記名被保険者の配偶者
- 記名被保険者または配偶者の同居の親族
これらに当てはまらない人だと、年齢条件の範囲内でも補償されません。
一人暮らしの子供が帰省した時に車に乗ったら
普段は別居している子供が、実家の車を運転した時の例です。仮に、年齢条件を26歳以上に設定していて子供が30歳だった場合、事故を起こしても補償の対象外となります。
同居している親族が対象となりますから、別居中の家族には適用されません。これを勘違いしている人は多いので、気を付けるようにしましょう。
だから、別居中の家族が車に乗る可能性があるなら、年齢条件は設定しないようにしてください。
友達に車を貸した時に事故に遭ってしまったら
この場合も、年齢条件を設定していると補償の対象外となります。年齢条件特約は、同居の家族までしか補償しません。
なので、友達が運転することがあるのなら、運転者限定特約や年齢条件特約などは付帯しないようにしましょう。
26歳の誕生日を迎えたら
これまで「21歳未満不担保」で契約していたとしたら、26歳になったら「26歳未満不担保」へと切り替えるようにしましょう。
今のままでも補償されますが、年齢条件を引き上げることで保険料を安くできます。年齢条件による割引率は大きいですから、誕生日が来たら自動車保険の見直しを行ってください。
ただし、他の家族も車に乗るのであれば、一番若い人の年齢に合わせるようにします。自分の年齢に合わせてしまうと、他の家族への補償ができなくなってしまいます。