ペット搭乗中担保特約とは?事故によるペットの死傷を補償してもらえる
ツイートペット搭乗中担保特約とは、交通事故によって車に搭乗しているペットが死傷したときに補償が受けられる特約です。ペットの治療費や葬儀費用などを補償してもらうことができます。
2013年に共栄火災が国内損保で初めて発売してから、他の損保会社にも広がった特約ですね。
最近は、ペットを家族と同じように扱う人も増えてきました。なので、ペットを連れてドライブやキャンプに出掛ける人は、付帯しておくことをおススメします。
具体的な補償内容は、以下の通りです。
葬祭費用保険金 | 事故の発生日から30日以内にペットが死亡して、葬儀を行った時に保険金が支払われます。10万円を限度として、実際にかかった費用が補償されます。 |
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治療費用保険金 | 事故によりペットが怪我をして、医師の診察を受けた時に保険金が支払われます。こちらも、10万円を限度として、かかった費用が補償されますね。ただし、事故の発生日から30日を過ぎた分は、補償の対象外となるようです。 |
ペット搭乗中担保特約は、運転者や同乗者が死傷して搭乗者傷害保険の補償対象となった時にのみ適用されます。なので、ペットだけが死傷した時には、補償されないので注意しましょう。
また、この特約を使用したとしても、翌年の等級が下がることはありません。
ペット搭乗中担保特約を取り扱っている会社
ペット搭乗中担保特約を扱う損保会社は、そんなに多くありません。国内で取り扱いをしているのは、以下の3社となりますね。
保険会社 | 特約の名称 | 補償内容 |
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アクサダイレクト | ペットプラス | 治療費用10万円・ペットによる損害賠償3,000万円 |
共栄火災海上保険 | くるまるペットくん | 治療費5万円・葬祭や入院費用10万円 |
アメリカンホームダイレクト | ペットサポート | 治療費5万円・ペットホテルやペットシッター1日5,000円 |
アクサダイレクトのペットプラスでは、「ペット搭乗中補償特約」と「日常生活賠償責任保険特約」がセットになっています。
ペット搭乗中補償特約は、ペットの治療費や葬祭費を10万円まで補償されます。また、日常生活賠償責任保険特約においては、ペットのいたずらによる賠償責任を3,000万円まで補償してくれるわけです。
ペット関連の補償としては、最も充実しているという印象があります。
年間の保険料も1,000円前後ですから、ペットを飼っている人は付帯しておいて損はありません。
ペット搭乗中担保特約が適用されないケース
この特約は、被保険者のペットが車での事故で死傷した時に補償対象となります。中には例外となるケースもありますから、覚えておくようにしましょう。
■補償の対象外となるケース
- 搭乗者が無傷でペットのみが死傷した
- 契約車両以外で事故に遭った
- 被保険者や同居する親族所有でないペット
- 日常生活でのペットの死傷
- 犬や猫以外のペット(保険会社による)
友達と一緒にドライブ中に友達のペットが死傷したら
ドライブやキャンプなどで、友達と一緒に車に乗る機会は多いと思います。そういった時に、交通事故で友達のペットが死傷しても補償されません。
ペット搭乗中担保特約は、被保険者や同居する親族が飼っているペットに限られます。
だから、友達のペットは対象外となってしまうわけです。搭乗者傷害保険は搭乗者全員が補償対象となりますが、ペットに限っては範囲が狭いので気を付けてください。
散歩中に犬が車に轢かれてしまったら
犬の散歩中に、事故に巻き込まれたケースです。この場合には、ペットに対する補償はありません。あくまでも運転中に死傷した時の補償ですから、車に乗っていないときの事故は対象外となってしまうわけです。
日常生活での補償が必要なのであれば、ペット保険に加入しておくことをおススメします。各社からペット専用の保険が販売されているので、調べてみると良いでしょう。
自損事故でペットのウサギが怪我をしてしまったら
この場合は、グレーゾーンとなりますね。なぜなら、ペット搭乗中担保特約での補償は、犬や猫などの動物に限られていることが多いからです。
しかし、最近だとペットも多様化しているので、犬や猫以外のペットを飼う人も増えてきました。
そのため、補償対象となる動物の範囲を広げている保険会社もありますね。これは業者によって変わってきますから、特殊なペットを飼っている人は問い合わせてみてください。