搭乗者傷害保険とは何か?

搭乗者傷害保険とは何か?重過失や自損事故でも補償が受けられます

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搭乗者傷害保険とは、運転者や同乗者が死傷した時に補償してくれる保険です。過失100%の事故や単独事故の場合でも補償が受けられます。

 

特に、運転者の場合だと対人賠償保険が適用されないので、搭乗者傷害保険に加入しておいた方が良いでしょう。もちろん、助手席や後部座席に座っている人も補償してもらえます。過失に関係なく保険金が支払われるので、非常にメリットがある保険です。

 

また、相手の自賠責保険や対人賠償保険で補償されても、それとは別に保険金を受け取ることができます。使っても等級が下がることが無いので、積極的に活用したいですね。

 

搭乗者傷害保険とは何か?重過失や自損事故でも補償が受けられます

 

搭乗者傷害保険の保険金について

 

搭乗者傷害保険で支払われる保険金は、「死亡保険金」と「後遺障害保険金」、「医療保険金」の3つの種類があります。

 

死亡保険金 事故から180日以内に死亡した場合、1人につき保険金の全額が支払われる。
後遺障害保険金 事故から180日以内に後遺障害が認められた場合、保険金の4〜100%が支払われる。
医療保険金 事故による怪我で入院・通院が必要になった場合、「日数払い」や「部位・症状別払い」で保険金が支払われる。

 

医療保険金の支払いについては、2つの種類があります。それが、「日数払い」と「部位・症状別払い」の2つですね。契約時に、保険金の金額と支払い方法を選ぶことができます。

 

それぞれに長所と短所があるので、自分に合った方法を選択しましょう。

 

日数払い

 

これは、「保険金×入院・通院にかかった日数」を受け取ることができます。

 

  • 入院の場合:保険金の0.15%
  • 通院の場合:保険金の0.1%

 

たとえば、500万円で契約していたなら、入院で7,500円、通院で5,000円が日数分だけ支払われるわけですね。

 

ただ、「入院・通院にかかった日数」というのは、日常生活が出来る状態という意味です。だから、通院が続いていても、元の生活ができる状態になれば保険金の支払いは止まってしまいます。この辺の線引きが曖昧なので、思わぬところで補償が打ち切りになるかもしれません。

 

ただし、重症で長期間の入院や通院が必要となった場合だと、かなり多くの保険金を受け取ることができるようになります。「部位・症状別払い」よりも支払いが多くなる傾向にあるので、メリットは大きいですね。

 

 

部位・症状別払い

 

これは、怪我をした部位ごとに、決められた保険金を受け取ることができる方法です。保険会社によって部位ごとの保険金が決まっているので、その金額をもらえるということですね。

 

なので、入院や通院の日数などは関係ありません。

 

金額としては、以下のようになります。

 

部位および症状 医療保険金の額
@ 脳挫傷等の脳損傷、頭蓋内出血または頭蓋内血腫、頸髄損傷、脊髄損傷、胸部・腹部の臓器 100万円
A 上肢・下肢の欠損または切断、眼球の内出血または血腫、眼の神経損傷、眼球の破裂 50万円
B 骨折・脱臼、脳・眼・頸髄・脊髄を除く部位の神経損傷、上肢・下肢の腱・筋・靭帯の断裂 30万円
C 打撲・挫傷・擦過傷・捻挫等、上記@からB以外のもの 10万円

 

引用:アクサダイレクト

 

部位・症状別払いのメリットとしては、保険金の金額が明確だということですね。日数払いのように、突然支払いがストップすることは無いので安心感があります。

 

しかし、入院や通院の期間が長引いたときには、日数払いよりも支払額が少なくなるかもしれません。

 

 

どちらにも一長一短がありますから、よく考えて選択するようにしましょう。ただ、最近は部位・症状別払いしか選べない保険会社も増えています。なので、契約時によく確かめるようにしてください。

 

 

補償の範囲について

 

搭乗者傷害保険には、補償の対象外となるケースがあります。

 

  • 故意の事故による死傷
  • 飲酒運転や無免許運転
  • 暴走行為や犯罪行為
  • 所有者に無断で車を使用した時の傷害
  • 自然災害による障害(地震、噴火、津波)

 

これらに該当する場合は、保険金の支払いがありませんので注意してください。

 

 

走行中のトラックの荷台に乗っていて事故をしたら

 

トラックの荷台に乗るというのは、明らかな違法行為ですよね。なので、こういった事故で死傷したとしても、保険の対象にはなりません。都会ではあまり見かけませんが、田舎の農村地帯ではやっている人がいるかもしれないので注意しましょう。

 

同じように、窓から身を乗り出す箱乗りなども、補償の対象外となってしまいます。

 

本来の用途とは異なった乗り方をしていると、事故をしたときに十分な補償が受けられずに苦労することになるでしょう。なので、正しく運転するようにしてください。

 

 

友達の車を勝手に使って事故に遭ったら

 

このように、所有者に無断で車を使用した時には、搭乗者傷害保険での補償はありません。車同士の事故なら、相手の対人賠償保険で補償してもらうことができるでしょう。

 

しかし、単独事故や過失100%の事故だと、一切の保険金が出ないので注意してください。

 

取り返しのつかない事態にならないために、所有者の許可を得て車を使用するようにしましょう。

 

 

停止中の車に追突してしまったら

 

止まっている車に後ろから追突した場合は、自分の過失割合が100%となってしまいます。これだと、相手の対人賠償保険から、補償を受けることができません。

 

しかし、搭乗者傷害保険では補償を受けることができるので、保険金の支払いがあります。

 

ただ、自分の車の修理費用は補償されませんから、自腹で修理しないといけません。こういった時の補償が必要なら、車両保険に入っておきましょう。

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