車の運転における危険回避能力を身に付ける秘訣
ツイート交通事故を未然に防ぐためには、危険回避能力を身に付けておく必要があります。
道路の状況を正しく認識して危険を予測することができれば、ほとんどの事故を防ぐことができるはずです。
これは、経験や普段からの心がけによって決まってきます。
走り慣れた道路でも日によってコンディションが変わるので、あらゆるリスクを想定できるようになりましょう。
どんな時でも状況認識を忘れない
同じ道を毎日走って通勤しているとしますよね。何年も通い慣れた道だと、何の不安もなく走行することができると思います。だから、周囲の確認が疎かになってしまいがちです。
でも、道路工事をしていたり、障害物が落ちていたりなど、毎日が同じ状況とは限りません。その日の天候や時間帯によっても道路状況が全く異なるので、色々なリスクが潜んでいる可能性があるわけです。
だから、安心するのではなく、周囲の安全確認を忘れないようにしてください。
特に、台風や積雪の日などであれば、初心者だとイレギュラーな状況に対応できないかもしれません。都心でもゲリラ豪雨で車が水没することがありますから、正しく状況を認識することが大切なわけです。
なので、「このまま走って大丈夫だろうか?」「この先に危険は無いか?」と常に考え続けることが大切だといえますね。
安全運転の基本は急がないこと
車に乗ると、とにかく先を急ぎたがる人がいます。本当に時間が無いなら仕方ないですが、大して急いでもいないのにスピードを出すのは止めましょう。
車線移動を繰り返して先行車を抜きまくったり、黄色信号でも無理に突っ込むようなことは止めてください。
急ぐことによるデメリットは、以下の3つです。
- 道路の視認距離が短くなる
- 周囲の確認が疎かになる
- 回避行動ができなくなる
順に解説をしていきます。
道路の視認距離が短くなる
物体を確認できる距離のことを「視認距離」と言います。視認距離は、対象物の大きさや時間帯などによっても変わってきます。
たとえば、道路脇に大型トラックが停車していたら、昼間であれば100m先でも見つけることができるでしょう。でも、夜間であれば30mほど近くまで行かないとトラックだと分かりません。
このように、その日の状況によって、視認距離は変わってくるわけです。
また、スピードを出しすぎていても、前にある物体が何かを認識できなくなってしまいます。なので、夜中に猛スピードで走るということは、ものすごく危険なことだということですね。
雨や霧などでも同様に危険ですから、気を付けるようにしましょう。
周囲の確認が疎かになる
急いで車を走らせている人は、気持ちが焦っているので周囲への確認が疎かになります。だから、左右を確認せずに交差点へ侵入したり、車線変更を繰り返したりするわけです。
危険回避能力で最も大切なことは、しっかりと周りを確認するということです。
実際、ほとんどの交通事故の原因として、確認不足が挙げられます。出会い頭の衝突や歩行者・自転車などを巻き込むような事故は、ちゃんと確認すれば防げるはずですよね。
「大丈夫だろう」という思い込みではなくて、ちゃんと目視でチェックすることが大切です。
回避行動ができなくなる
スピードを出しすぎていると、何かあった時に避けることができません。
制限速度を守っていれば、急に歩行者が飛び出してきても止まることができるでしょう。道路に障害物が落ちていても、前もって気づくことができるので回避することができます。
運転が上手いと思っている人ほどスピードを出しがちですが、素人レベルだとスピードを出して咄嗟に避けることは不可能です。
ゆっくり走っていれば何が起きても対処できるので、無駄にスピードを上げるのは止めましょう。
急いで車を運転したとしても、メリットはほとんどありません。事故を起こすと警察の実況見分や保険会社とのやり取りなど、非常に面倒になってしまいます。
ですから、日頃からゆっくり走った方が良いと思いますよ。
「かもしれない」と思いながら運転する
何も考えずにボーっと走っていると、道路上にブロックが落ちていてビックリすることがあります。このような障害物に衝突してしまうと、事故を免れたとしてもバンパーやホイールなどを破損してしまうでしょう。
また、高速道路上だったら、小さな板を踏んだだけでもスリップして大事故に繋がります。だから、障害物を見つけても冷静に対処できるように、車間距離を空けたりスピードを落とす必要があるわけです。
多くの人は、「道路上には何もないだろう」という思い込みで運転をしているはずです。なので、非常事態が起きた時に慌ててしまって、急ハンドルを切ったりして二次被害を引き起こしてしまいます。
なので、夜間や雨天など視界が悪い時には、「前に危険があるかもしれない」と思いながら状況に合わせてスピードを緩めてください。
「確認」という行為は、状況を正しく認識しないと意味がありません。
ですから、「○○だろう」という思い込みが最も危険なわけです。しっかりと目視を行って、正確な判断ができるように心掛けましょう。そうすれば、目の前にあるリスクを避けることができます。
そして、「○○かもしれない」と考えることで、見えないリスクを避けることに繋がります。前にトラックが走っているなら、「荷物が落ちてくるかもしれない」と思えば十分な車間距離を取りますよね。
交差点の手前で「子どもが飛び出してくるかもしれない」と思えば、スピードを落として徐行するはずです。
こういった考え方ができれば、危険回避能力は驚くほど高まると思います。
以上、車の運転における危険回避能力を身に付ける秘訣を紹介しました。
初めのうちは疲れると思いますが、慣れてくると無意識のうちに出来るようになるはずです。事故を未然に防ぐためにも、常に危険を想定した運転をすることが大切だといえますね。