損害保険と生命保険の違いとは?保険の第三分野についても解説

損害保険と生命保険の違いとは?保険の第三分野についても解説

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保険には大きく分けると、「損害保険」と「生命保険」があります。どちらも万が一に備えるためのものですが、対象としているものが全く異なります。簡単に言ってしまうと、「モノ」か「ヒト」かといった違いですね。

 

また、損害保険でも生命保険でもない、「第三分野」に分類される保険も登場してきました。これらの違いを知っていれば、保険を選ぶ時にも迷うことが少なくなるはずです。

 

ここでは、各種保険の違いについて解説をします。

 

損害保険と生命保険の違いとは?保険の第三分野についても解説

 

損害保険と生命保険は何が違うの?

 

まず、現在の保険は3つの分野に分類されています。

 

生命保険(第一分野) 人の死亡や病気、怪我のリスクに備える
損害保険(第二分野) 家が焼けたり、車が壊れたりなどのリスクに備える
傷害保険・医療保険など(第三分野) 怪我や病気・それに伴う死亡などのリスクに備える

 

生命保険は生命保険会社、損害保険は損害保険会社しか取り扱いができません。第三分野の保険に関しては、どの保険会社でも取り扱うことができます。

 

 

保険金に対する考え方

 

保険金の支払いには、「定額払い」と「実損払い」の2つがあります。

 

定額払いとは、あらかじめ決められた一定額が保険金と支払われるタイプです。生命保険や傷害保険、医療保険などは、人命に詳細な値段が付けられないという考え方があり、定額での支払いとなっています。

 

具体的には、「入院1日につき1万円」といった形です。つまり、1週間の入院をしたのなら、7万円の保険金が支払われます。これは、実際の治療費が5万円だったとしても、10万円だったとしても、7万円の保険金ということです。

 

 

一方、実損払いとは、損害による被害を実費で保険金として支払われるタイプです。自動車保険や火災保険などは、保険金の払い過ぎを防ぐという考え方があるので、正味の金額を支払うことになっています。

 

なので、10万円の被害なら10万円の支払いがありますし、50万円の被害なら50万円の支払いとなるわけです。(支払いには上限あり)

 

 

一覧表にすると、以下のようになりますね。

 

  生命保険(第一分野) 損害保険(第二分野) 傷害保険・医療保険など(第三分野)
保険取扱い 生命保険会社 損害保険会社 生命保険会社および損害保険会社
保険事故 人の生存・死亡 偶然な事故 傷害・疾病など
保険金支払い 定額払い 実損払い 定額払い(実損払いの商品もあり)

 

 

 

損害保険の種類について

 

損害保険とは、地震や台風などで壊れた建物や家財の損害、事故で壊れた車の損害など、「モノ」に対する補償を行う保険です。当サイトでは自動車保険を紹介していますが、これも損害保険の一種ですね。

 

自動車保険には、「自賠責保険」と「任意保険」の2つがあります。自賠責保険は強制加入の保険ですが、対人賠償しかありません。なので、それで足りない部分を補償するために、任意保険があるわけです。

 

 

他にも、損害保険には、以下のようなものがあります。

 

火災保険 火災、落雷、爆発、風災、雪災、水災などによる建物・家財の被害を補償。盗難などの被害も補償される。
地震保険 地震や噴火、津波による被害を補償。(火災保険とセット)
傷害保険 日常生活における怪我を補償。
旅行傷害保険 旅行中のけがや携行品などの損害を補償。

 

 

生命保険の種類について

 

生命保険とは、人命にかかわるリスクに備えるための保険です。たとえば、一家の大黒柱が急死してしまうと、残された家族は生活に困ってしまいますよね。そういった事態に備えるためにあります。その代表的なものとして、「死亡保険」があるわけです。

 

他にも、派生商品としては、以下のものがありますね。

 

がん保険 がんの治療における入院や手術費用の保障
介護保険 介護状態になったときの保障
年金保険 老後の生活資金の積み立て
養老保険 満期時に死亡保険金と同額の満期保険金が支払われる
学資保険 子供の教育費の補助

 

 

第三分野の保険について

 

第三分野の保険とは、生命保険と損害保険の両方の分野にまたがった保険を指します。先述した、医療保険、がん保険、介護保険、傷害保険などがそうです。

 

これらは、明確に「生命保険」や「損害保険」と言えない曖昧な範囲のリスクを扱っているので、どの保険会社でも扱えることになっています。

 

なので、自動車保険と一緒に、がん保険や介護保険にも加入したりといったことができるわけです。将来のためにも、検討してみると良いでしょう。

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