6等級・7等級のアルファベットの意味とは?
ツイート新規で自動車保険に加入すると、6等級からスタートします。すると、等級の隣にアルファベットが付いているのに気づく人がいるでしょう。「6A、6B・・・」などと、保険証券に表記されているはずです。
7等級であっても、同じようにアルファベットでランク分けされています。6・7等級以外にアルファベットは付きませんから、なぜなのかが気になりますよね。
実は、これにはしっかりとした意味があります。アルファベットによって、保険料の割引率が変わってくるわけです。この違いを知っていれば、保険証券を見た時に混乱することは無くなると思います。
アルファベットは何のためにあるのか?
等級の後ろに記載されたアルファベットは、「新規なのか継続なのか」と「年齢条件の区分」を示しています。これによって割引率を決定しているので、同じ6等級・7等級であってもアルファベットにより保険料は異なっているわけです。
今の自動車保険はリスク細分型のシステムなので、ドライバーの危険度に応じて保険料が決まります。その決定要因の中で大きなウェイトを占めるのが、「保険の継続年数」と「運転者の年齢」です。
継続年数が長ければ、過去の事故歴などによって等級の変動があります。すると、適切な等級となり、適切な保険料を請求することができるわけです。また、交通事故の発生率は年齢別に統計があるので、年齢によっても適切な保険料を決めることができるでしょう。
このように、「保険の継続年数」と「運転者の年齢」があれば、ドライバーの危険度を判別することができるようになります。
しかし、初めて保険に加入する人だと、リスクを判断する基準が極端に少ないです。というか、年齢でしかリスク要因を判断することができません。なので、同じ新規契約者(純新規契約)を区別するために、アルファベットを記載しているということですね。
新規契約は6等級からですし、「セカンドカー割引」を使うと7等級からとなるので、6等級・7等級ではアルファベットが記載されます。
アルファベット別の割引率について
保険会社によって若干の差はありますが、基本的には以下のようになっています。
6等級 | 7等級 | |||
---|---|---|---|---|
年齢区分 | アルファベット | 割増引き率 | アルファベット | 割増引き率 |
全年齢担保 | 6A | +28% | 7A | +11% |
21歳以上補償 | 6B | 63% | 7B | ▲11% |
26歳以上補償 | 6C | ▲9% | 7C | ▲40% |
30歳以上補償 | 6E | 7E | ||
35歳以上補償 | 6G | 7G | ||
年齢条件なし | 6D | +4% | 7D | ▲39% |
(▲は割引、+は割増を示す)
年齢別にアルファベットが分かれていて、それに基づいて割引や割増率が決まっていますよね。
表を見ると分かりますが、「D」と「F」が記載されていません。
「D」というのは、年齢制限が適用されない貨物車や特殊車両に使用されていました。「6D」「7D」などと表記されていましたが、今では多くの保険会社で廃止されています。
そして、「F」は継続契約がある場合に記載されます。たとえば、10等級だった人が3等級ダウン事故で7等級になった場合、5等級から6等級に上がった場合などに記載されるわけです。
また、純新規契約者に対しては、一律で「S」というアルファベットを使用する保険会社もあります。ただ、それでも年齢別の割引・割増率を採用しているので、人によって保険料は異なるはずです。
つまり、アルファベットにより保険料が変わるのは1年目だけであって、翌年以降は全く関係なくなるということですね。無事故運転を継続して等級を上げていけば、保険料はどんどん下がっていきます。
ですから、頑張って等級をアップさせることを目指してください。