自損事故保険とは何か？

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自損事故保険とは、運転者の過失が100％の事故や自損事故などでの死傷を補償してくれる保険のことです。たとえば、反対車線にはみ出して事故を起こしたり、運転操作を誤ってガードレールに衝突した時にも保険金が支払われます。

 

自賠責保険や対人賠償保険だと、運転者に対する補償がありません。さらに、過失100％や単独事故の場合だと、誰にも請求することができないわけです。

 

そういった時に備えて、自損事故保険にも加入しておくことをおススメします。

 

 

ただ、ほとんどの保険会社では、対人賠償保険を契約すると自損事故保険も自動付帯することが多いです。

 

そして、人身傷害補償保険に加入している人は、補償内容が重複するので自損事故保険が外れたりしますね。

 

この辺は保険会社によって異なるので、あらかじめ確認した方が良いでしょう。

 

 

自損事故保険の補償内容について

 

ドライバーの最低限の補償を目的として作られた保険なので、保険金はあまり多く設定されていません。自分の過失による事故で補償してもらうわけですから、そんなに高望みするわけにもいきませんよね。

 

補償内容としては、以下のようになっています。

 

死亡保険金	1,500万円まで
後遺障害保険金	傷害の等級に応じて50万〜2,000万円
介護費用保険金	所定の要介護状態になると　200万円
医療保険金	入院日額6,000円、通院日額4,000円（上限100万円まで）

 

 

自損事故保険は、自賠責保険などからの補償が無い場合にのみ支払われます。

 

 

保険金が支払われないケース

 

自分の過失による事故を補償するのが自損事故保険ですが、保険金が支払われないケースもあります。

 

 

 

動物を避けようとして電柱に衝突したら

 

車で走行中に、犬や猫などが飛び出してくることがありますよね。田舎の道路だと、鹿やタヌキなどが出てくることもあるでしょう。そういった動物を避けようとして事故をした場合だと、自損事故保険で補償してもらうことができます。

 

動物は前触れもなく飛び出してくるので、事前に対処できないことが多いです。やむを得ず轢いてしまうこともあるかもしれませんが、それで事故を起こしても補償されるので安心してください。

 

 

走行中に津波に流されて怪我をしたら

 

東日本大震災が起きてから、全国で頻繁に地震が発生していますよね。そういった地震による津波の被害に遭った時には、自損事故保険の対象になりません。

 

基本的に、自然災害での事故で保険が支払われることは無いので注意しましょう。

 

ただ、台風や大雨による洪水などで事故を起こした場合には、自損事故保険で補償してもらうことができます。この辺の違いを理解しておいてください。

 

 

飲酒運転をしてガードレールに衝突したら

 

最近は飲酒運転の罰則が重くなっていますが、それでもお酒を飲んで車に乗る人は多いです。そういった状況で単独事故を起こしてしまうと、自損事故保険では補償されません。

 

完全に自業自得ですから、保険の対象にはならないわけですね。

 

ただし、他人に被害を与えてしまった場合には、対人賠償保険や対物賠償保険で補償することができます。飲酒運転をしたかどうかは被害者にとって関係ないので、しっかりと救済するために保険金が支払われるわけです。

 

でも、飲酒運転は危険ですから、絶対に行わないようにしてください。

 

 

自損事故保険は慎重に使おう

 

車同士の事故と比べると、自損事故だと大きな被害にはなりにくいです。暴走行為をしていたら別ですが、電柱やガードレールに接触するくらいの事故だと軽傷で済むことがほとんどですよね。

 

あまり大きな怪我をしていないなら、自損事故保険は使わない方が良いかもしれません。

 

なぜなら、保険を使うことで等級が3つも下がってしまうからです。すると、翌年からの保険料が大幅に上がってしまいますし、自分の負担が増えることになります。だから、保険を使うよりは、自腹で治療した方が安くなることもあるんですね。

 

 

ちなみに、同乗者が怪我をした場合には、自賠責保険で補償してもらうことができます。ですから、軽傷で済んだのであれば、無理に保険は使わない方が無難でしょう。

 

また、人身傷害補償保険に加入しているなら、そちらを使うようにしてください。人身傷害保険を使っても、翌年の等級に影響はありません。治療費を実費で支払ってもらえますので、安心して利用することができます。