自動車保険の契約時における8つのチェックポイント

自動車保険の契約時における8つのチェックポイント

このエントリーをはてなブックマークに追加  

自動車保険というのは、誰でも簡単に加入できるものです。しかし、いざ事故を起こして保険金を請求しようとすると、支払いを拒絶されるケースがあります。

 

契約時の内容に不備があったり、状況が変わった時に申告をしないでいると、支払い拒否や契約の取り消しなどの原因となるかもしれません。

 

保険金が支払われないと意味がありませんから、契約や更新の際には内容を十分に確認するようにしてください。

 

ここでは、自動車保険に加入するときのポイントを紹介します。

 

自動車保険の契約時における8つのチェックポイント

 

自動車保険の契約時における8つのチェックポイント

 

記名被保険者は誰なのか?

 

「記名被保険者」とは、契約車両を主に使用する人のことを指します。一般的には、契約者と使用者は同じ人であることが多いです。

 

しかし、契約者と使用者が異なる場合には、注意してください。記名被保険者の欄には、実際に車を使用する人の名前を記載します。契約者の名前ではありませんから、覚えておくようにしましょう。

 

これを間違えてしまうと、保険の対象となる範囲が変わってしまいます。たとえば、配偶者限定特約や家族限定特約などを付けている時に、契約者の配偶者や家族が対象になってしまうわけです。なので、使用者の家族が事故を起こした時に、補償の対象外となります。

 

だから、実際に車を使う人を記名被保険者の欄に記載するようにしてください。

 

 

車の所有者は誰なのか?

 

保険の契約者と車の所有者が異なる場合も、注意が必要ですね。たとえば、リースやローン契約の車だと、所有者はローン法人になっていることが多いです。なので、保険会社にその旨を伝えないといけません。

 

車検証で名義を確認できますから、しっかりとチェックしておいてください。自分の車だと思っていても、他人名義になっていることがあります。だから、忘れずに確認をしておきましょう。

 

 

運転免許証の色は?

 

自動車保険には、運転免許の色によって保険料が異なります。その一つとして、「ゴールド免許割引き」がありますね。ゴールド免許だと事故の確率が低いので、それだけ保険料が安くなっているわけです。

 

ただ、ここでの免許の色は、記名被保険者のものである必要があります。仮に、契約者と使用者が異なる場合、契約者がゴールド免許であっても使用者がブルー免許だと割引は適用されません。

 

さらに、記名被保険者がブルー免許なのにゴールドで申告すると、虚偽申告となり契約解除されてしまう可能性があるので注意しましょう。なので、実際に車を使用する人の免許の色で契約してください。

 

 

運転者の限定条件は適正か?

 

自動車保険には、「年齢条件特約」というものがあって、使用者の年齢を制限することで保険料を安くできる制度があります。

 

かなりお得な制度なんですが、ここでの設定を間違えると家族の誰かが補償の対象外となるかもしれません。

 

注意したいのが、子供が免許を取った時ですね。たとえば、30歳以上で契約していると、18歳の子供は対象外となってしまいます。ですので、運転する人の最年少に合わせて、年齢条件を設定しないといけません。

 

18歳の子供が乗るのであれば、全年齢担保に変更する必要があります。保険料がアップしてしまいますが、補償を受けるためには仕方ないでしょう。

 

 

また、年齢条件の他にも、「運転者限定条件特約」という運転者を限定して割引を受ける制度もあります。これは、本人のみや配偶者、家族など、どこまでを保険の対象にするのかを選択することができる制度です。

 

こちらも、運転する人の全員が対象となるように、ちゃんと確認をしておいてください。

 

 

使用目的は?

 

自動車保険の契約時に、使用目的について記載する項目があります。「業務」や「通勤・通学」「日常・レジャー」を選択することができるわけですね。

 

業務使用の車は走行距離が多くなりがちなので、保険料は最も高くなります。一方、休日などの日常・レジャー使用だと保険料は安くなるわけです。

 

保険料を安くしようとして虚偽の申告をすると、保険金の支払いを拒否されるかもしれません。

 

 

仕事と日常の両方で自家用車を使用する人であれば、以下のような目安を参考にすると良いでしょう。

 

月15日以上、業務での使用
もしくは、週5日以上、業務での使用

 

この条件を満たしているなら、業務使用として申告をしておいてください。それ以下での使用だと、日常・レジャー使用でも問題ありません。

 

⇒仕事で自家用車を使う時の保険の選び方

 

 

車両情報は正確か?

 

契約書に記載された車両情報は、正確である必要があります。車体番号や登録番号、登録年月日などですね。これらの情報が間違っていると、保険金の支払いを拒否されるかもしれません。

 

保険会社に車検証のコピーを送付するので大丈夫ですが、保険証書が発行されたら内容を確認しておきましょう。

 

気を付けるべきなのが、契約の途中で車を買い替えた場合ですね。こういった時には、車両入替という手続きをして、契約車両を変更しないといけません。これを忘れてしまったら、事故をしたときに補償が受けられなくなってしまいます。

 

 

特殊な使用をしないか?

 

一般的な使用なら問題ありませんが、特殊な用途で車を使う時には気を付けましょう。たとえば、レースなどに出場したり、危険物を積載したりといったことですね。こういった時には、保険会社に報告しないといけません。

 

危険度の高い使い方をしていて事故に遭った場合、保険金の支払い拒否をされてしまう可能性があります。だから、前もって車の用途を伝えておき、許可を得るようにしてください。

 

 

保険の期間は大丈夫か?

 

保険の新規契約や車両入替手続きをする場合、車の納車日から保険が有効になっている必要があります。納車日には早く車に乗りたい気持ちがあると思いますが、保険が有効になっていないと事故をしたときに補償が受けられません。

 

この辺はシビアなので、1日でも期間がズレてしまったら保険金の支払いが拒否されてしまいます。

 

ですから、事前に契約をしておいて、ちゃんと保険が受けられるように調整しましょう。もしも契約が遅れてしまったのなら、有効になるまで車に乗らないようにしてください。

 

「1日くらいなら大丈夫」といった甘い考えを持っていると、痛い目を見ることになるでしょう。

 

 

 

以上、自動車保険の契約におけるチェックポイントを紹介しました。どれも大切なことですから、すべてを満たせるように確認をしてください。

 

これを面倒がっていたら、万が一の時に補償が受けられなくなってしまいます。

このエントリーをはてなブックマークに追加